パニック障害だからといって、バイトができないわけではありません。
私は社会人になってからメンタルを病み、うつ病とパニック障害を発症しました。
ただそんな私でも続けられるバイトもあったし、社会に復帰するチャンスはあります。
注意したいのは、プレッシャーがかかるような環境で働く職場は避けること。
そして職場の人間関係で負担が少ないバイト先を選ぶのが大切です。
今回はパニック発作がある人向けのバイト選びについて解説していきます。
私の個人談がメインとなりますが、参考になれば幸いです。
パニック障害のバイトにおすすめの職場とは?
アルバイトの中には、パニックが起きやすい職場と、起きにくい職場がありました。
そこで大事なのは、あなた自身が”安心”だと感じられるか。
バイト選びをするときは、その場所で働く自分をイメージしながら次の2つを意識しましょう。
① プレッシャーを感じたり焦ったりしない仕事内容か?
できるだけ安心感を持って働ける職場を選ぶ必要があります。
そうしないと常に予期不安を感じたり、発作におびえながら働くことになります。
まず仕事内容に関しては、すぐ覚えられるようなシンプルなものが良いです。
少し物足りないかもしれませんが、最初のバイト選びはそれくらいで十分。
忙しすぎずノルマもなく、落ち着いて取り組めるような仕事が良いですね。
複雑な仕事や臨機応援な接客を求められる仕事は、常に緊張感やプレッシャーがかかります。
そういったアルバイトは、経験を積んで自信をつけてから挑戦しても遅くはありません。
② バイト先の人間関係でストレスを感じないか?
仕事以外にもストレスやプレッシャーがかかるのが人間関係。
例えばクレーム処理などはストレスを感じやすいので、パニック障害を持つ人には不向きです。
それにスタッフ同士がギスギスしていたり、怒鳴るような上司がいる場所も却下。
余計なプレッシャーを感じずに、あなたらしくいられる職場を見つけましょう。
どんな人が働くかは業種や店舗によって異なります。
できれば一人でいられる時間が長い仕事からバイトを選ぶのがいいでしょう。
誰かと一緒に働く職場に応募するなら、下見へ行き従業員と客層を確認すると良いですよ。
バイト選びの基本
- プレッシャーを感じない職場を選ぼう
- 良い距離感で馴染める職場を選ぼう
パニック障害のバイトにおすすめ【短期】
プレッシャーを感じず、人間関係のストレスも少ない
そんな職場であれば、パニック発作のリスクを下げてアルバイトが可能です。
そんな条件を満たした短期のアルバイトを見ていきましょう。
短期バイトであれば契約が短いので、バイトの負担も少なくて済みますよ。
① メンタルが弱っていたときも取り組めた単発バイト
- 忙しさがない
- 接客がない
そんな単発バイトであれば、マイペースに取り組めました。
楽だと感じたのは、以下の短期バイトになります。
パニック持ちにおすすめの短期バイト
- ティッシュ配り
- ポスティング
- サンプリング配布
- 交通量調査
接客ではないので、忙しい状況にならない。
エリアごとに配置されるので、職場の人間関係もありません。
自分のペースで取り組めるので、ストレスなく働けましたね。
② 在宅バイトなら自宅で取り組めるのでおすすめ
外で働くことに不安があるなら、在宅バイトも検討しましょう。
在宅バイトであれば、自分の部屋で仕事ができます。
PCがあれば理想ですが、ハンドメイドなど手作業の仕事もありますよ。
在宅バイトの例
- データ入力
- 文字起こし
- YouTubeのテロップ作成
- ハンドメイド
- シール貼りなど内職
単価は低いので、外のアルバイトと比べると稼ぎにくいです。
ただ安心して働ける環境という点でいうと、自宅で取り組めるので最強。
掛け持ちはせず1つずつ取り組んで、ノルマなどプレッシャーを感じないように工夫しましょう。
在宅バイトは以下のような、クラウドソーシングというサイトで見つけられます。
③ 短期・在宅バイトが不安ならお小遣い稼ぎから始めよう
人生でバイト未経験であれば、在宅や短期バイトでも勇気がいるかもしれません。
そんなときはまず取り組みやすいものとして、ポイ活でのお小遣い稼ぎがおすすめ。
実は私も最初はポイ活から始めました。
ポイ活の例
- アンケートモニター
- ポイントサイト
- レシート買取アプリ
- 歩数計アプリ
何個も取り組んで、やっと月1万円を稼げるかどうかというレベルです。
でも何もしないよりは、今できることとしてポイ活もあり。
物足りないと感じたら、在宅ワークなどを探すと良いですよ。
参考⋙アンケートモニターのおすすめ5選!【スマホでお小遣い稼ぎ】
パニック障害のときにおすすめのバイト【短期】
- 職場の人間関係がない単発バイト
- 自宅で取り組める在宅ワーク
- それでも不安ならポイ活から始めてみる
パニック障害のバイトにおすすめ【長期】
- 忙しさのムラがない仕事
- 人間関係のストレスが少ない職場
これらを満たす長期バイトは、どのように見つければ良いのか。
私が過去に取り組んだものも参考に、バイト選びのコツを紹介します。
短期バイトや在宅ワークに慣れてきたら、長期バイトも検討していきましょう。
① マイペースに取り組めるバイトだとメンタルも安定する
曜日や時間帯によって、忙しさが変わるバイトがあります。
飲食店やスーパーのレジなどは、土日の夕方に混みやすい。
こういった職場だとプレッシャーを感じやすいので、パニック持ちには不向きです。
その点でいうと以下のようなバイトは、常に一定のペースで働けるのでオススメ。
接客がなくマイペースに働けるバイト
- 工場の軽作業
- 倉庫のピッキング
- スーパーの品出し
- 商品カウント
- 清掃員
- 警備員
曜日や時間帯に関係なく、仕事量は一定。
接客もなくプレッシャーを感じることもありません。
自宅や学校の近くで募集しているところがあれば、応募を検討しましょう。
② 接客バイトなら穏やかな客層を狙おう
接客バイトも候補に入れるなら、アルバイト選びは楽になります。
ただ飲食店やコンビニ・レジ係だと、混雑時に負荷がかかる。
体力的にも疲れるし、”早く仕事をこなさないと”と精神的なプレッシャーを感じやすいです。
なのでパニック持ちで接客バイトを選ぶなら、客層に注目しましょう。
混雑しない・穏やかなお客さんが多い
そんな職場であれば、落ち着いて働くことができます。
穏やかに働ける接客バイト
- 地元の本屋
- 地元の喫茶店
- ケーキ屋
- 花屋
こういったお店は混んでいるところを見たことがないと思います。
だから一定のペースで働けるのでおすすめ。
お客さんもイライラしている人が少なく常連さんが多いので、精神的に負担も感じないでしょう。
③ 長期バイトはできる範囲で下見をするのが良い
長期バイトは、採用後にすぐ辞めることに抵抗を持ちますよね。
なのでできるだけ慎重に選びたいところ。
そこで私がおすすめするのが、バイト先の下見です。
接客業のお店なら、あなたがお客として来店してみる。
そうすると従業員と客層を、自分の目で確かめることができます。
接客業でなくても、職場の近くを散歩して地域の雰囲気を確かめることは可能。
どんな人が働いているのかを確かめれば、応募する時の不安感も減りますよ。
長期バイトのおすすめ
- 一定のペースで働けるか?
- 客層が落ち着いているか?
- 下見をして応募前に確かめよう
パニック障害におすすめできないバイト
私が過去に取り組んだなかで、パニック持ちにおすすめできないバイトを紹介します。
今までの話でも出てきましたが、プレッシャーを感じやすいバイトは避けましょう。
① 飲食店は土日・夕方に混む!仕事量が多くテンパりやすい
飲食店のバイトは定番の一つ。
ただパニック障害を持っている時期は、慎重になった方が良いです。
理由は暇な時間帯と忙しい時間帯の落差がひどいから。
急にお客が一気に来店して、一気に忙しくなるのが飲食店の特徴です。
だから自分のペースで、一定の働き方なんてできないんですね。
自分の体調なんて関係なく混むので、精神的にもきついです。
待ち時間が長いとお客さんもイライラして、ホールスタッフに当たることもあります。
メンタルが弱っている時期は、飲食店の接客業は控えた方がいいでしょう。
② コンビニやスーパーのレジで行列ができると動悸がしてパニックに?
私が個人的にプレッシャーを感じやすい空間がレジでした。
決められた空間にとどまって、ずっとお客さんの相手をする。
忙しいと長蛇の列ができて、”早く仕事をしないと”と焦ってしまいます。
このレジ業務も、自分の体調に合わせて働けないバイトの典型でした。
特別に興味がある場合を除いては、避けた方が良いですよ。
おすすめできないバイト
- 混雑の落差がある飲食店の接客業
- 焦りやすいスーパーやコンビニのレジ
パニック障害のときのバイト選び【Q&A】
最後はバイト選びに関する、よくある疑問について考えて行きます。
①バイト面接・②バイト中に発作が出たとき・③辞め方
この3つについて見ていきましょう。
① パニック障害だとバイト面接で言うべき?健康状態欄がない履歴書を選ぼう
持病があると伝えると、バイト面接でも採用されづらいです。
伝えた方がいいけど、わざわざ持病がある人を採用する理由は雇用主側にはありません。
そういった意味でも、最初に取り組みたいのが短期バイトになります。
単発バイトや在宅ワークなら、そういった健康面のリスクを下げて取り組めます。
また長期バイトのときは、健康状態欄がない履歴書を選ぶというのも手。
無職期間が長いと、いきなり長期バイトを応募しても採用されないかもしれません。
自信をつけるという意味でも、職歴を作るという意味でも短期バイトはおすすめです。
② バイト中にパニック発作が出たら休む
バイト中に発作など体調が悪くなったら、休めないか検討しましょう。
私の場合は、まずトイレにいって発作が収まるのを待ちました。
また外の空気を吸って、気分を落ちつけるなどもしていましたね。
どうしても自力で休めそうにないなら、店長や社員さんなどに伝えた方が良いです。
発作が落ち着いて、働けそうなら仕事に復帰する。
無理に働き続けるというより、トイレ休憩や責任者に伝えるという方法をとりましょう。
③ バイト中のパニック症状が続くなら辞めることも検討!無断欠勤はダメ
先ほどのようなパニック発作がバイト中に続くなら、アルバイトを続けるのは厳しいです。
他のスタッフさんに迷惑をかけることになるし、あなた自身もどんどん追い詰められますよね。
なので発作が続くなら、無理をせずバイトを辞めることも検討しましょう。
体調不良であれば、すぐに退職することも可能です。
避けたいのは、『バイトに行きたくないから』と無断欠勤をすること。
雇用主も無断欠勤だと、”事故に遭ったのでは?”心配します。
社会人としてのマナー違反になるので、電話などでいいから休む・辞める意志を伝えましょう。
パニック障害でもバイトはできる!おすすめはマイペースに働ける職場
パニック発作が出るからといって、アルバイトができないわけではありません。
世の中にはたくさんの仕事があります。
その中には過度なプレッシャーなく続けられる仕事もありますよ。
バイト未経験であれば、まずは短期バイトや在宅バイトがおすすめ。
契約が短い短期バイトはリスクが低いし、在宅ワークは家で取り組めるので安心感があります。
そうしたバイトに慣れて、自信がついてからでも長期バイトは遅くありません。
長期バイトを選ぶときは、一定のペースで働けるかに注目しましょう。
飲食店など混雑にムラがあったり、レジなどプレッシャーを感じやすい仕事は避けること。
常に自分のペースでコツコツと取り組めるようなバイトの方が、落ち着いて働けますよ。
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