引きこもりだからといって、仕事ができないわけではありません。
確かにいきなり就職活動を成功させて、正社員として働くのは難しいです。
ただ今のあなたに合った働き方を見つけたり、少しずつ正社員を目指すことは可能。
そこで今から『引きこもりの働き方』についてお話しします。
- 引きこもりで仕事ができない理由
- 原因別の今日からできる対策
この2つのステップに分けてお話しをしていきますね。
まずは何があなたを仕事から遠ざけているかを見ていきましょう。
引きこもりで仕事ができない3つの理由
仕事ができないときの3つの理由をあげていきます。
あなたはどの理由に当てはまっていますか?
仕事ができない理由① 働くことへの不安感が強く立ち直るキッカケが作れない
1つ目の理由は働くことへの不安感が強いこと。
まだ仕事をしたことがないから不安を感じて働けないケースです。
引きこもりの状態から正社員をイメージすると。怖くなるのは当然のこと。
私もいきなり就職活動をしていたら挫折しただろうし、正社員として働いても続かなかったでしょう。
働くことへの不安感が強いときは、気軽に取り組める仕事から始めるのがおすすめ。
『今の自分でもできそう』と思えるアルバイトや在宅ワークからスタートします。
そして自信をつけてから、本格的に仕事を探した方が心身への負担も少ないですよ。
(詳しいやり方は後でお話しします)
仕事ができない理由② 人間関係の不安も社会復帰率を下げている
2つ目の理由は職場の人間関係やお客とのやりとりが怖いというケース。
当時の私がそうだったのですが、周りからどう見られるかが怖くて就職活動ができませんでした。
ずーっと家にいる状態だったので、そんな自分を世間はどう見ているのかが怖かったんです。
働くということは、誰かと関わりを持つということ。
その対人関係の恐怖が、当時の私を苦しめていたんです。
当面の対策としては、人と関わらない仕事を選ぶこと。
そして少しずつ仕事に慣れていき、対人関係への不安を減らしていくのが効果的です。
仕事ができない理由③ 病院にも気軽に行けないので体調面の悪化が不安
焦って無理やり働くことで悪化するのが体調。
いきなり仕事を始めると、体力的にも精神的にも負担がかかります。
体調が悪化する前に慣れてしまえばいいけど、慣れるまでに心身にダメージがきたら大変。
仕事を中断したり退職すると、『やっぱり自分にはムリなんだ』と自信を無くしてしまうかもしれません。
まずは通院している場合は、医師と相談しながら働くタイミングを探りましょう。
そして心身への負担が少ない働き方から試していきます。
ノルマのない在宅ワークをして働く生活リズムを作る。
そこから正社員を目指して少しずつ働く時間を増やしていきます。
引きこもりで仕事ができない理由
- 働いたことがないので仕事が怖い
- 職場やお客との人間関係に自信がない
- 体調が悪化したらと思うと躊躇する
引きこもりで仕事ができないときの対策① 働く不安に慣れる
働くことが怖い原因は、仕事を知らないから。
知らないことに不安や恐怖を感じるのは当たり前です。
なので今できる範囲内で仕事を知ることから始めましょう。
(ⅰ)社会復帰を目指した支援制度を活用する
最初に調べたいのが支援制度。
地域ごとに、引きこもりの人の社会復帰を目指した支援制度があります。
こういった支援制度で話を聞きに行くと、いろんなことがわかります。
さらに団体によってはパソコンの使い方を教えてくれたり、マナーや就活の模擬面接を指導してくれるところも。
いきなり活用する必要はありませんが、働くことが現実的になったら利用を検討する価値はあります。
あなたが住んでいる地域で、どんな支援制度があるのかを調べるのが最初のステップですね。
(ⅱ) 在宅ワークや単発バイトから始める
引きこもりの状態から、いきなり正社員として働くのは誰だって怖いです。
私も悩んでなかなか踏み出せませんでした。
そこで練習として取り組んだのが、在宅ワークや短期アルバイト。
在宅ワークや短期アルバイトから始めるメリットは大きいです。
まず働くという行為に慣れることができたし、マイペースに働くことができました。
それに『自分でも働ける』という自信になり、どんどん仕事を前向きに考えられるようになったんです。
もしいきなり仕事を始めるのが怖いなら、まず在宅ワークや短期バイトをしませんか?
参考⋙引きこもりやニートで職歴なし!空白期間を不利にさせないバイト選び
(ⅲ) できそうな仕事にアンテナを張る
当時の私は1つ勘違いをしていました。
それが『今の自分を変えないと働けない』という思い込み。
確かに働いていると、自分に足りないものや欠点は見つかります。
でも無理をして『もともと向いていない仕事』を選ぶ必要はなかったんですね。
アルバイトをしていると、自分にとって楽な仕事・大変な仕事がわかります。
その経験から『自分にとって楽な仕事』を探すようになりました。
世の中にはたくさんの仕事があります。
なので『これならできそう』と思える仕事を常に探すのも、大事な作業。
在宅ワークや短期バイトで自信をつければ、仕事を探すときの視野も広がりますよ。
私が検討した仕事の例
- 飲食店の調理スタッフ
- 夜間の清掃スタッフ
- 夜間警備員
- トラックの運送
このように仕事が怖いときは、まず働くことを知ることから始めましょう。
支援制度で話を聞いたり、在宅ワークで働くことを体験するところから始めます。
自信がついた段階で求人サイトを使って、いろいろな仕事を探しましょう。
『これならできそう』と思える業界や職種が見つかれば理想ですね。
働くことが怖いとき
- 地域の就労支援制度を調べる
- 在宅ワークや短期バイトを試す
- 世の中の仕事内容について調べる
引きこもりで仕事ができないときの対策②人間関係への不安に慣れる
職場の人間関係が不安で仕事を始められないときは2つの対策があります。
それが『人と関わらない仕事をする』と『対人関係の不安を克服する』というもの。
人間関係が不要のコミュ障向け求人を探す
人間関係が嫌なら、人と関わらない仕事を選べば一発で解決します。
今ではネットとパソコンがあれば、在宅で生活費を稼げる仕事はたくさんあります。
在宅ワークの例
- プログラミング
- WEBデザイン
- YouTuber
- イラストレーター
- 動画編集
どれもスキルや知識は必要ですが、それも在宅で学ぶことが可能。
例えばデータ入力の在宅ワークをしてお金を稼ぎプログラミングを勉強する。
そこから在宅ワークのプログラミングの案件に取り組むなどもできます。
人間関係が嫌いなら、無理をして人と関わる必要はありません。
無理をして仕事をしようと苦しむより、一人でできる仕事を探しましょう。
将来的に人と関わって仕事したいときの準備をしておく
私も対人関係の恐怖が強いのですが、それは『本当は人と関わりたい』という気持ちの裏返しからでした。
なので最初は在宅ワークをしていたのですが、少しずつアルバイトで人と関わるように。
その後に正社員登用のアルバイト求人に応募して、アルバイト経由で正社員になったんです。
なので本音では『人と関わりたい』と思っているなら、外で働くことを目標にしましょう。
私が意識したポイントは2つあって『仕事への自信』と『自分への自信』をつけること。
仕事への自信は在宅ワークや短期バイトで作りました。
それと並行して行ったのが、自分への自信をつけること。
自分のコンプレックスを書き出して、克服するための努力を始めました。
自信を持つためにしたこと
- 筋トレをする
- スキンケア
- 身だしなみやファッションの勉強
鏡に映る自分が変わるにつれて、少しずつ自信というか自分を卑下することは減りました。
このように今の自分に出来る範囲からコツコツと取り組むことで、ステップアップしていきましょう↓↓
参考⋙ニート脱却のためのバイト活用!脱ニートのリハビリに最適
今後、外で働きたいときは職場候補の人間関係を事前にチェック
本音では人と関わって仕事がしたいとき、大切なのは職場でどんな人が働いているかです。
将来的に就職活動をするときでも、練習としてアルバイトをするときも同じ。
自分と相性が悪い人とは、一緒に働くのって避けたいですよね。
実際に働いてみないとわかりませんが、事前に知る方法はいくつかあります。
職場の人柄を確認する方法
- 接客業の場合はお客として視察する
- 職場周辺を散歩して従業員をチェック
- SNSで働く人の写真を見る
調べていると『この業界は合わないな』とか『この会社は無理そう』などが見えてきます。
波長が合う人は実際に会ってみないとわかりませんが、波長が合わない人は事前に確かめやすいんですね。
人と関わるのが怖いとき
- 対人関係が不要なら在宅ワークを選ぶ
- 人と関わりたいなら自信をつける
仕事への自信…在宅ワークと短期バイトで練習
自分への自信…第一印象や見た目を変える - 職場はSNSや下見で事前に確認する
引きこもりで仕事ができないときの対策③ 体調の悪化の心配を減らす
体調面で事情があって引きこもっている場合は、仕事が原因で悪化するのが怖いですよね。
私はメンタル面での不調や通院があったので、社会に出るのが不安で仕方ありませんでした。
そんな当時の私が実践したのは、次の3つのポイントになります。
参考になれば嬉しいです。
(ⅰ)仕事の前に不健康な生活習慣を辞める
無理やり仕事を初めても不調が悪化するだけだ。
そう思った私が実践したのが、健康的な生活習慣を送ることでした。
ただいきなり外に出るとか、運動をするといったことはハードルが高かったんですね。
そこで最初に実践したのが、『不健康な生活習慣を辞めること』でした。
不健康な生活習慣を辞めた
- お菓子を食べない
- 夜更かしをしない
- 19時以降はゲームをしない
- 21時以降はテレビ・YouTubeを見ない
このように辞めるだけなら、自分の部屋にいるだけでもできます。
それに今までしていた習慣を辞めると、時間がけっこう余るんですね。
その余った時間を利用して、次は健康的な生活習慣を取り入れました。
健康的な生活習慣
- 朝にベランダに出て朝日を浴びる
- 1日に3つ部屋のゴミを捨てる
- 1日3分の筋トレをする
このように、まず自分で不健康になる行動を避けることを意識しました。
それができたら、体に負担のかからない仕事を探します。
(ⅱ) スマホのお小遣い稼ぎから始めてみる
体調に負担がかからない仕事はいくつかります。
例えば私が最初に取り組んだのが、アンケートモニター。
稼げる額は少ないですが、スマホでアンケートに答えるだけで稼げるお小遣い稼ぎになります。
1日20分~30分の取り組みで、月3000円~5000円ほどは稼げましたね。
余裕が出てからはポイントサイトや懸賞アプリも試しました。
ただ懸賞アプリは時間の無駄になることが多かったですね。
どれも嫌ならアンインストールしてすぐ終了できます。
辞めるタイミングも自分で決めることができるので、気軽に取り組めましたよ。
(ⅲ) 仕事の負荷を少しずつ増やしていく
最初は100%マイペースにできるアンケートモニターから開始。
そこから少しずつ負荷がかかる仕事に乗り換えていったんです。
例えば期限がない在宅ワークを試して、その後にノルマがある在宅ワークをやってみる。
そこから1日だけの単発バイトをして、その後にシフト自由の長期バイトをしてみるなど。
あくまで自分の体調を最優先しながら働きました。
このように最初は生活習慣を見直してから、無理のない範囲内で働き始めるのが良いでしょう。
体調面が不安なとき
- 不健康な生活習慣を辞める
(そのあとに健康的な生活習慣を始める) - ノルマが在宅ワークから始める
- 少しずつ負荷を上げて仕事に慣れる
『引きこもり=仕事ができない』は嘘。脱出するキッカケは自分で作ろう
引きこもりだからという理由で、仕事ができないと決めつけるのは間違っています。
ただいきなり社会に出て、正社員として働くのが難しいというのは確か。
そこで意識したいのが、『無理のない範囲内で働く』ということ。
在宅ワーク・アルバイトの中でも、人と関わらない簡単な仕事から始めて自信をつけていきましょう。
そうすれば就労支援を通して仕事を前向きに考えられるようになります。
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