私は就職後に挫折し、鬱病で通院していた時期があります。
その後は引きこもり生活を送っている状態から、少しずつバイトをすることに。
でもバイト選びで失敗して、3日で辞めたこともありました。
そんな私が紹介するのが、『うつ病のバイト選び』について。
メンタルが弱い時期は、仕事や職場の負担が軽いバイトを選びましょう。
そして社会復帰を目標にして、少しずつ働き方をステップアップするのがおすすめ。
私の実体験を踏まえて、鬱病のバイト選びのコツをお話しします。
最終的にどんな働き方を選ぶのかはあなた次第ですが、参考になれば幸いです。
うつ病に向いているバイトの共通点とは?鬱病に優しい職場
世の中にはたくさんのアルバイトが存在します。
人と人に相性があるように、人と仕事にも相性があります。
うつ病でバイトを検討しているなら、次の3つの仕事選びを意識しましょう。
① 仕事内容や働き方の負担が軽いバイトを選ぼう
まず最初は仕事内容について。
鬱病であるなら、できるだけ簡単で覚えやすい仕事を選ぶのがおすすめです。
複雑な業務で、臨機応変な対応を求められる職場はプレッシャーがかかります。
そういったマルチタスクを求められる仕事より、目の前の仕事をコツコツと取り組める仕事が向いているはず。
また働き方にも注目したいですね。
できるだけシフトが少なくて済むとか、短時間で取り組めるなど、体力的に優しい仕事が理想。
まずは今の段階であなたが絶対に出来そうにないことを挙げてみましょう。
接客や力仕事など苦手な業務を避けるだけでも、バイト候補を絞ることができます。
② バイト先の人間関係も合う・合わないがある
バイト先での悩み事は仕事だけではありません。
…というより仕事より悩みが発生しやすいのが、職場の人間関係になります。
職場には、その場所の雰囲気や空気感があるんですね。
それに馴染めるかも重要なポイントになります。
鬱病であるなら、”和気あいあい”とか”体育会系”な職場は避けましょう。
それよりも一人でゆっくりと取り組めるような職場が理想です。
人間関係も仕事と同じで、あなたが苦手な人を想定するといいですよ。
苦手な人がいない業界や店舗を選ぶだけでも、一気に働きやすくなります。
長期バイトであれば、応募前に下見をして従業員の雰囲気を確認するという方法もあります。
③ 【体験談】社会復帰を前提にバイトでステップアップするのが大事
私は最初のバイト選びで大失敗しました。
それが自分に足りないモノを、仕事で身につけようとしたんですね。
取り組んだのが引っ越し屋のバイト。
体力をつけられると思って応募したのですが、これが大失敗。
怒鳴られながら取り組む職場だったし、体力的にも全くついていけませんでした。
そこで次からは、バイトをステップアップしていく感覚で取り組むことにしたんです。
“やりたい仕事”より、”できそうな仕事”を優先。
そしてバイト生活に慣れていき、少しずつ自分が望む働き方に移行したんですね。
なので今回も私個人の経験をもとに、『ステップアップ形式』でバイトを紹介します。
『これなら取り組めそう』と思うところから始めてみてください。
うつ時期にオススメのバイト選び
- 仕事や働き方で負担が少ないか?
- 職場の人間関係は大丈夫か?
- “やりたい仕事”より”できそうな仕事”から始める
うつ病のバイトにおすすめ【在宅編】
いきなり外で働くのは無理そう
そんなときは在宅バイトから始めてみましょう。
私も最初は家の中でできるバイトや、お小遣い稼ぎから始めました。
稼げる額は少ないけど、人間関係のストレスがないのがメリット。
働く習慣をつけるという点でも今日から取り組みやすいです。
① バイトの代わり!高校生や大学生でも取り組めるお小遣い稼ぎ
私がまず最初に取り組んだのが、ポイ活によるお小遣い稼ぎでした。
バイトはハードルが高かったので、最初はお小遣い稼ぎのサイトやアプリへ登録。
100%自分のペースで取り組めるので、ストレス0で取り組めました。
お小遣い稼ぎの例
- アンケートモニター
- ポイントサイト
- 歩数計アプリ
- レシート買取アプリ
1つ試して慣れて来たら、もう1つ増やしてみる。
こうして複数のポイ活を組み合わせると、月1万円くらいは稼げます。
将来的にバイトをした後も、副業感覚で取り組めるのがメリットですね。
まずはアンケートモニターから始めてみましょう。
スマホでアンケートに回答するだけで取り組めるので超楽です。
参考⋙アンケートモニターのおすすめ5選!【スマホでお小遣い稼ぎ】
② ポイ活に慣れたら在宅ワークを探してみよう
ポイ活に慣れてきたら、PCで取り組める在宅ワークを探してみましょう。
未経験でも取り組める在宅ワークの方が稼ぎやすいですよ。
未経験可の在宅ワーク
- データ入力
- 文字起こし
- 模試の採点・添削
- モーニングコール代行
- YouTubeの台本作成
こういった在宅ワークはクラウドソーシングというサイトで探せます。
まずは報酬は関係なく、『これくらいならできそう』という仕事を選びましょう。
仕事に慣れて来たら、条件がいい案件を選ぶと良いですよ。
③ 在宅ワークを外で取り組み出勤する感覚を養う
在宅ワークに慣れて来たら、外で働く習慣を作りましょう。
例えば朝に家を出て、図書館やカフェで仕事をする。
そして夕方に家に帰ってくるというフルタイム生活を試してみます。
こうすると働く生活を身につけることができるので、この後に取り組むバイトへの負担が軽くなるんですね。
家に引きこもりがちな人は特におすすめ。
“仕事を外でする”ことを自分の中で当たり前にすると、この後のアルバイト生活が楽になります。
うつ病におすすめのバイト【在宅】
- 今すぐに始められるのはスマホのポイ活
- PCで取り組める在宅ワークを探す
- 在宅ワークを外でして生活サイクルを整える
うつ病のバイトにおすすめ【単発・短期】
在宅ワークで生活習慣と働く自信を作ったら、次は本格的なアルバイトを探します。
体力的にも精神的にも、負担が少ないバイトから始めていきましょう。
マイペースに取り組める仕事が理想です。
① うつ病の回復期なら単発バイトが良い
いきなり長期バイトに応募するのはハードルが高いです。
私も在宅ワークの次に取り組んだのが単発バイトでした。
単発バイトとは1日だけで終わるバイト。
仕事は簡単だし、職場の人間関係のその日限りなので頑張りやすいです。
単発バイトの例
- ティッシュ配り
- ポスティング
- プラカード持ち
- サンプリング配布
- 交通量調査
- 覆面調査
もし”この仕事は合わない”と思っても、1日で終わるので精神的に楽です。
“今日だけ”と思えるだけで、肩の荷が下りて働くことができました。
② 2~3日だけ働く短期バイトは鬱病でも取り組みやすい
単発バイトに慣れてきたら、数日契約の短期バイトにも挑戦。
こちらは2~3日ほどの契約で働くアルバイトとなっています。
短期バイトの例
- イベントスタッフ
- イベントの設営・撤去
- シール貼りなど工場の軽作業
- 試食案内
- 商品カウント
- 試験監督
普段は在宅ワークをして、メンタルが安定している時期に単発・短期バイトをする。
これを繰り返して外で働くことに慣れていくことができました。
③ 働きたい日に働く!シフト自由の派遣型アルバイトを検討しよう
少しずつアルバイトをすることに自信が湧いてきたら、次のステップです。
次は登録制の派遣アルバイトを検討しましょう。
こちらは空いた日を指定すると、その日に応募がある単発バイトを紹介してくれるというもの。
この働き方だと、1回1回単発バイトに応募する手間がなくなります。
最初は週1くらいで初めて、慣れて来たら少しずつ出勤数を増やしていく。
このように自分の体調に合わせて、100%シフトを調整できるのがメリットです。
毎回仕事が変わるのが嫌なら、フードデリバリーも選択肢に入ります。
最近は需要も高まり、定番バイトになりつつあるフードデリバリー。
フードデリバリーの例
- ウーバーイーツ
- 出前館
- menu
- Wolt
- DiDI
働きたい曜日や時間帯を自分で選ぶことが可能。
ただデメリットとしては成果報酬なので、時給が発生しないことが挙げられます。
住んでいる地域などで、需要や同業他社のライバルの有無なども変わるので注意しましょう。
鬱病におすすめバイト【短期】
- まずは1日だけの単発バイトをする
- その次は数日だけ働く短期バイトをする
- 次は派遣バイトなどシフトを自分で決められるバイトをする
うつ病のバイトにおすすめ【長期】
短期のアルバイトに慣れたら、最後はいよいよ長期バイトです。
採用されたら、すぐに辞めることは難しい長期バイト。
なので応募前に働きやすい職場を選びましょう。
① メンタルが弱い時期は接客以外のバイトがベター
私個人の経験としては、接客以外のバイトを選んだ方が働きやすかったです。
接客バイトはどうしても臨機応変な対応を求められます。
イライラしているお客さんもいるし、クレーム処理もアルバイトの仕事。
そういった人間関係のストレスが嫌なら、接客がない長期バイトを選びましょう。
接客以外のバイトの例
- スーパーの品出し
- 100均の品出し
- 工場や倉庫の軽作業
- 施設の清掃員
こういった仕事は、たまにお客さんに声をかけられることはあるくらいです。
目の前の仕事に集中して取り組めるので、真面目な人が評価されやすいのが特徴。
エリアごとに担当となるので、職場の人間関係も少なくて楽ですよ。
② 接客バイトなら機嫌が良いお客さんがいる職場を選ぼう
もし接客バイトに興味があるなら、どんなお客さんがくるかをイメージしましょう。
私のおすすめは機嫌が良いお客さんがくるアルバイトですね。
おすすめ接客バイト
- 本屋…静かなお客さんが多い
- ケーキ…優しいお客さんが多い
- 花屋…記念日などのお客さんが多い
このようにクレームが少ない職場を選ぶのがコツ。
後で紹介するようなクレームが多かったり、不満を言ってくるお客がいる仕事は避けた方がいいです。
③ バイトの面接でうつ病なのは言うべき?受からないわけではない
いきなり長期バイトを選ばない理由は、採用後のリスクが大きいだけではありません。
そもそもうつ病だと、バイト面接で良い印象を持たれないのも関係しています。
何度も応募したけど不採用が続いたら、精神的に落ち込んでしまいますよね。
そういった意味でも短期バイトなどで練習するのは大事。
バイト経験が実績となるので、長期バイトでも採用されやすくなります。
アルバイト面接では、積極的にうつ病であることは言う必要はありません。
これまでのバイト経験をアピールすれば、採用される可能性も高くなりますよ。
【最終ステップ】理想のバイトや、正社員登用のバイトも視野にいれる
最後のステップは、あなたが望んでいる仕事や働き方に挑戦するというもの。
昔から興味があった長期バイトに挑戦する。
または正社員や派遣社員など、バイト以外の雇用形態で働くなどですね。
長期バイトの経験があれば、いろんなバイトや仕事に採用される可能性は出てきます。
“できそうな仕事”から始めて、最終的には”やりたい仕事”に挑戦する。
このようなステップアップ形式が、当時うつ病だった私には向いていました。
今回話した内容をそのまま実践する必要はありません。
あなたのペースで取り組んでいくときの参考として役立ててください。
うつ病のバイトにおすすめ【長期】
- 接客以外の方が対人ストレスがない
- 接客をするなら機嫌がいいお客がおすすめ
- 自信がついたら最後は”やりたい仕事”に挑戦しよう
うつ病の間はおすすめできないバイトとは?悪化するかも
最後はうつ病の間には、おすすめできないバイトを紹介します。
メンタルがタフで、体力にも自信がある人が向いているような仕事ですね。
① クレーム率が高いアルバイトは精神的にきつい
私は基本的にクレームが多いバイトは避けていました。
飲食バイトも経験はありますが、うつ病になる前。
それを思い出すと、『今は耐えれないな』と判断したからです。
クレームがあるバイトの例
- 居酒屋
- コンビニ
- 外食チェーン店
混雑して待ち時間があって、誰でも寄れる場所はクレームが多いです。
先ほどの”機嫌がいいお客がくる”というケースとは正反対。
よほど興味がある場合を除いては、避けた方が良いですよ。
② 繁盛期があるとマイペースで働けずプレッシャーになる
また時期によって混雑度が変わる職場も避けた方がいいです。
そういった時期にシフトを休みづらいなど、自分のペースで働けないのが理由。
繁盛期があるバイト
- 飲食チェーン店(土日に混む)
- カラオケ(土日に混む)
- カフェ(夕方に混む)
アルバイトに慣れるまでは、マイペースに働ける場所を優先しましょう。
慣れてきて自信がついたら、こういったバイトに挑戦するのも問題ありません。
採用されたすぐ辞めるとなると、お店側にも負担になるので慎重になった方がいいです。
③ オープニングスタッフのバイトは辞めるのが難しい
採用されやすいバイトの一つに、オープニングスタッフがあります。
一気に大量募集するので、その勢いで採用されやすいんですね。
ただ注意したいのがオープニングスタッフは忙しいということ。
仕事を一から覚えるし、最初は社員さんも厳しく指導します。
開店直後はお客さんも多くやってくるので忙しい日が多い。
うつ病である間は、あまりおすすめできないアルバイトと言えます。
バックレなどをすると問題になるし、忙しすぎるバイトは最初は避けた方が良いですよ。
参考⋙バイトをばっくれしてから電話がしつこい!無視し続ける末路
鬱だとおすすめできないバイト
- クレームが多いバイト
- 繁盛期の落差があるバイト
- オープニングスタッフ
うつ病に向いているバイトはある
うつ病だからといって、アルバイトができないわけではありません。
ただいきなり長期バイトに応募しても採用されにくいし、働き続けるのは根気がいります。
そこで私が試したのが、ステップごとに取り組むという方法でした。
在宅⇒短期⇒長期と少しずつ体を慣らしていき、自信をつけていく。
こうしてステップを踏むことで取り組みやすくなりましたよ。
もし興味があるけど不安があるなら、まずは在宅ワークや単発バイトを検討しましょう。
家で働いたり、1日だけのバイトなら負担も軽いです。