バイトのバックレは高校生であってもリスクが高いです。
未成年だからと無断退職すると、あとで後悔することになるかも。
損害賠償などの可能性は低いですが、実家や学校へ電話されるくらいならありえます。
今回はバックレの実態や、高校生向けの正しい退職の仕方を紹介。
できるだけ早く辞めたいとき、どのような伝え方をすればいいのでしょうか。
バイトをバックレする高校生はいる?
バイトを辞めたいけど伝えるのは無理かも
そんなときに頭をよぎる無断退職(ばっくれ)。
実際に無断欠勤をしたことがある人は、どんな結末になったのでしょうか。
① バイトを無断欠勤したことがある人の割合とは?
まずはアルバイトをバックレたことがある人は、どれぐらいいるのか調べてみました。
ネット調査によると、なんと5人に1人が無断で辞めた経験があることが判明。
引用元 ディップ
つまりバックレ自体は、そこまで珍しいことではないんですね。
でもなぜ高校生が無断退職することはリスキーなのか。
それはバックレ後のバイト先からの対応があるからでした。
② バイトをバックレするとどうなる?高校生なら損害賠償はされづらい
無断欠勤すれば、そのまま辞められるケースは稀です。
基本的にはバイト先から、あなたへアプローチがあるんですね。
まず確実に起こるのが、バイト先からの連絡になります。
無断欠勤をしたらバイト先は心配したり混乱するはず。
なのでなぜ職場に来なかったのか、確認の電話があるんですね。
その連絡を無視すると、次は緊急連絡先へ連絡が行きます。
緊急連絡先とは履歴書などに書いていた、あなた以外の連絡先のこと。
実家や親に連絡されて、そこから親にバレてしまう。
親とバイト先の両方から怒られる可能性が高くなります。
ここでバイト先が確認したいのは、安否だけではありません。
バイトを辞めるとしても制服の返却や、今月分のバイト代の振り込みなどがあります。
その退職準備という意味でも、あなたと連絡する必要があるんですね。
また確率としては低いですが、学校への連絡や損害賠償といった可能性もあります。
未成年の学生にそこまでするとは思えませんが、悪質な辞め方をしたらありえる話。
なので極力、アルバイトの無断退職は辞めた方がいいと言えるでしょう。
③ 無断退職の代わりに高校生が目指すべきバイトの辞め方
ではバックレをしない場合、どのような辞め方があるのでしょうか。
一般的に多いのは、希望退職日の1カ月前に報告するという辞め方になります。
1ヶ月先の話になるのでシフト調整もしやすく、店長から同意が得やすいのがメリット。
その時点で決まっているシフトはこなすので円満退職ができます。
ただ法律上は14日前に報告すれば辞めることができるとなっています。
なので1ヶ月も働きたくない場合は、14日後の退職を目指しましょう。
さらにお互いの同意があれば、即日退職も可能となっています。
相手も今日限りで辞めることを認めてくれれば、本日付けで辞めることができるんですね。
なのでバックレをするくらいなら、この即日退職を申し出た方が良いです。
相手が納得するような退職理由であれば、すぐ辞めることもできますよ。
やむを得ない理由って?
- 体調不良、ケガで働けない
- 家族の事情
- 学業との両立が難しい
- ハラスメント
- バイト代の未払い
- 募集時とは違う仕事をさせられている
バックレをすると、こちらが責任を負わないといけません。
なのでまずは”できるだけ早く退職できないか”を考えた方が良いですよ。
高校生がバックレするリスク
- 5人に1人はバックレ経験あり
- ただ無断欠勤後に連絡する必要がある
- なのでまずは”早く退職したい”と報告した方がいい
バイトをバックレした高校生のその後とは?後悔しない対応
もう無断欠勤をしてしまった
そんなときは無断欠勤後の対応が大事になってきます。
謝罪や今後は出勤する意志がないことを伝えましょう。
① バイトを無断欠勤したら何度も連絡が来る
無断欠勤を続けたら、まずはバイト先から連絡がきます。
バイト先の人が連絡する理由は、次のような理由になります。
電話する理由
- バイトを休んだ理由
- 安否確認
- バイトを続けるか辞めるかの確認
- 辞めるなら給与の支払いや制服の返却
怒られる可能性もありますが、それよりも今後のことについて意思確認をしたいんですね。
なのでバイト先から電話がかかってきたら、なるべく出た方がいいです。
まずは無断欠勤したことを謝罪。
そして今後はバイトを続ける意志がないことを伝えます。
連絡もせずバイトを休んでしまい、申し訳ありませんでした。重ねて大変恐縮ではありますが、本日付けでアルバイトを辞めたいと思います。
雇い主側の同意が得られれば、即日退職もできます。
無断欠勤をして出勤する意志がないのなら、相手も諦めてくれる可能性が高いです。
バイト先からの電話を無視すると、どんどん状況が悪化するので気を付けましょう。
② バイト先の上司や店長が実家に来る
電話やメールを無視し続けると、それでバックレできるとは限りません。
例えば本社と支社が分かれているようなお店の場合は、どうしても退職手続きが必要となります。
なので連絡を無視し続けたら、あなたの家にバイト先の人が訪ねてくることがあるんですね。
同僚が来ることもあるし、店長や社員さんが来ることも考えられます。
こうなると申し訳ないし、家族にもバレてしまいますよね。
もし家に来られたら、しっかりと対応すること。
辞める意志があることや、制服の返却など退職手続きを済ませましょう。
③ 緊急連絡先の実家に電話される⇒親に怒られる
電話を無視していると、緊急連絡先に連絡がいくことがあります。
緊急連絡先とは履歴書に書いた、あなた以外の連絡先のこと。
実家や家族の連絡先を入れていたら、そちらに電話されるんですね。
そうなると高確率で家族に無断欠勤していることがバレてしまいます。
バイト先との退職手続きのあと、家族間での話し合いをすることになるかも。
職場と親の両方から怒られるのはきついですよね。
このような事態になるまでに、バイト先からの連絡にはすぐ出た方がいいでしょう。
【補足】 学校に電話されることはある?
高校生だから学校に連絡されるかも…
そう考えるかもしれませんが、可能性としては低いです。
なぜなら先ほどの緊急連絡先を先に使うことになるから。
そちらからあなたに連絡がつけば、わざわざ学校に連絡する必要はありませんよね。
ただ緊急連絡先を伝えていなかった場合などは、学校に連絡がいく可能性も0ではありません。
バイトを許可してくれる学校であっても、無断欠勤されたという報告があれば禁止されるかも。
そういったリスクを避けるためにも、相手からの連絡には出るようにしましょう。
無断欠勤したらどうなるの?
- バイト先から連絡がくる⇒この段階で出て謝罪と退職報告をした方がいい
- 連絡を無視すると家に来られるかもしれない
- 連絡を無視すると緊急連絡先に電話されるかもしれない
- 学校へ連絡される可能性も0ではない
バイトを辞めたい高校生がバックレの代わりに目指す退職方法
早く辞めたいけど連絡が怖い
そんな高校生はどのようにしてバイトを辞めれば良いのか。
バックレよりも早期退職を目指しましょう。
① 最短で退職できないか相談する
まずはバイト先の店長に早期退職できないか相談します。
お互いの同意があれば即日退職も可能なんですね。
なので相手が納得してくれれば、今日中にバイトを退職できるかもしれません。
やむを得ない理由とは?
- 病気や怪我などをして働けない
- 学校との両立ができない
- 家庭の事情
即日退職ができなくても、法律上は14日後に辞めることができます。
週3のシフトであれば、あと6回ほど出勤すれば辞めることができるんですね。
627条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。 この場合において、雇用は、解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。
引用元 厚生労働省
なのでまずは即日退職や2週間後の退職ができないか相談しましょう。
もし言いづらい雰囲気があるならLINEで用件を伝えておいた方がいいです。
退職報告は対面でするのがマナーですが、アポならLINEやメールでとることが可能。
お疲れ様です。 アルバイトの△△です。 本日は報告もせずアルバイトを休んでしまい申し訳ありませんでした。また大変恐縮ですが、一身上の都合によりアルバイトを退職させていただきたくメールさせていただきました。 直接お会いしてご相談したいのですが、お時間をいただくことは可能でしょうか?
もし退職報告をして引き留められたら、そのときに流されないのが重要です。
以下の記事を参考にして、ハッキリと強い意志を持って交渉しましょう。
参考⋙バイトを辞めるとき引き止められた!寂しいと言われたとき
② バイト先との退職の折衷案になる
即日退職は相手の同意がないとできません。
なので相手に拒否をされたら、そこから交渉に入ります。
退職に向けて、残りのシフトのどのように過ごすか話し合いましょう。
折衷案とは?
- 退職日までシフトを減らしてもらう
- 今月分のシフトはこなしてから辞める
- 退職日までの間、忙しい曜日だけ出勤する
このように店長からの要望を踏まえながら、残りのシフトをどうこなすかを相談。
できるだけ円満退職したいなら、相手の要望にも応えた方が良いですね。
③ 高校生が辞めやすい退職理由って何?
相手を納得させられるかどうかは、退職理由が関係しています。
例えば『シフトがきつい』という理由なら、シフトを減らすことで説得されるかもしれません。
なので退職理由としては、相手が『それなら仕方ないね』と納得できるものを用意しましょう。
高校生であれば学業や進路などの退職理由がおすすめです。
退職理由
- 成績が下がりバイトを続けられなくなった
- 部活でレギュラーになり練習時間が増えた
- 大学受験に専念したい
こういった理由であれば、アルバイト側が強く引き止めることはできません。
即日退職はわかりませんが、できるだけ早く辞めることはできます。
退職報告がしづらいときは、事前に退職理由を用意しておくと良いですよ。
高校生向けの辞め方
- 今すぐ辞めたいなら即日退職の申し出をする
- それが無理なら2週間後の退職を検討する
- 今月分のシフトは出るなど折衷案を話し合う
- 相手を納得させたいなら学業や進路系の退職理由にする
バイトのバックレは高校生でもリスクが高い
未成年の学生だからといってバックレが許されるとは限りません。
連絡が来て『今後どうするか』を確認されるのは確実です。
そういった電話を無視し続けると、緊急連絡先に連絡されたり、家に訪問されることもあります。
周りの人を巻き込むまえに、まずは自分の口から退職の意志を伝えましょう。
学業や進路に関係した退職理由であれば、雇用主側も納得してくれます。
即日退職できれば理想ですが、それが無理でも最短2週間後には退職はできます。
次のバイトが見つかるまでは、スマホでのお小遣い稼ぎなどをすると良いですよ。