引きこもりだからといって、アルバイトができないわけではありません。
確かに引きこもりにとって、不向きな仕事はあります。
でもバイト未経験で職歴がなくても、採用されやすい職場もあるんですね。
そこで今から『引きこもり向けのバイト選び』についてお話しします。
- バイト選びのポイント
- おすすめのアルバイト【働き方別】
- おすすめできないアルバイト
この3つのポイントを抑えることで、引きこもりから社会復帰するために、どういった求人を選べばいいのかがわかります。
あなた自身が『これならできそう』と思えるアルバイトを選んでいきましょう。
引きこもりのバイトの選び方!現状を脱出して社会復帰しやすい職場
まずは引きこもりから社会に出るために、どういったバイトを探せばいいかを見ていきます。
バイト探しで基準にしたいのが、次の3つになります。
① 引きこもりだと面接で受からないバイトは避ける
引きこもりで職歴がない場合だと、面接で受かりにくいバイトがあります。
応募が殺到するような求人だと、やはり職歴があったり経験者を採用するもの。
なので職歴がなくても、採用されやすい人材不足の職場を選んで応募する必要があります。
受かりやすい求人
- 1日だけのバイト
- 短時間で終わるバイト
- 短期バイト
- 仕事内容が簡単なもの
短期間のアルバイトは、仕事もすぐ覚えられる簡単なものが多いです。
もしバイトが合わなくても、すぐに契約が終わるのでミスマッチのリスクも低いんですね。
なので”脱”引きこもりを目指した最初のバイトとして、短期バイトは取り組みやすいです。
② “元”引きこもりが働きやすい職場環境か確かめる
採用されやすいバイトの中から、働きやすい職場を見つけていきます。
働くハードルが低いほど、アルバイト生活を楽に続けることができます。
働きやすい職場
- 未経験歓迎と求人に書いてある
- 家と職場の距離が近い
- シフト自由で働ける
- 週1~2の出勤数でも働ける
- 在宅で働ける
マイペースに働けるかがポイントになってきます。
未経験歓迎という職場は、仕事を教えることに慣れている職場の証拠。
ゆっくりと仕事を覚えながら、バイトに慣れることができます。
③ 人間関係のストレスがない職場である
アルバイトは仕事だけが大変なわけではありません。
むしろ仕事は簡単なものが多いのですが、それとは別に対人関係のストレスがあります。
今まで一人でいる時間が長かった人ほど、人間関係のストレスが少ないバイトを選んだ方が良いですね。
人間関係のストレスが少ないバイト
- 接客が少ない
- 仕事内容に接客が含まれない
- 職場の人間関係が希薄
- 一人で働く仕事
- 在宅ワーク
もし『上手くやっていけるか不安』という場合は、職場の下見をおすすめします。
お客として来店したり、職場の周りを散歩して従業員をチェックしてみましょう。
『この人たちとなら上手くやっていけそう』と思えるかを応募前に判断できます。
引きこもり向けのバイト選び
- 受かりやすい求人か
- 働きやすい環境か
- 人間関係のストレスが少ない職場か
引きこもりにおすすめのバイト5選【社会復帰しやすい定番の仕事】
求人サイトでよく見かけるアルバイトの中から、引きこもり向けの仕事を選びました。
未経験者でも受かりやすく、人間関係のストレスが少ない職場になります。
① 【スーパーの品出し】接客がない定番バイト
私が過去に取り組んだことがある中で、おすすめなのが品出しバイト。
スーパーはレジだと接客が必要で忙しいです。
ただレジ以外の仕事はコミュ障でも続けることができました。
スーパーのレジ以外の仕事
- 品出し
- カゴの移動
- 車の誘導
商品が品薄になったら補充するだけの仕事。
暇になったら商品をキレイに並べ替えたりします。
たまにお客さんから、『○○ってどこにありますか?』と聞かれます。
知っていたら案内して、知らなかったら社員さんを呼ぶだけなので楽。
②【本屋のバイト】接客が怖い人でも働きやすい
静かで穏やかなお客さんが多い場所で働きたいなら、本屋がおすすめ。
接客といっても、客層によってストレスは変わります。
居酒屋で酔っ払いのお客の相手をするのは嫌でも、本屋ならそんな心配はなし。
仕事内容も商品の補充・レジが主で、たまにお客さんに本の場所を案内します。
大きい本屋だと忙しいですが、地元の本屋だと空いていて楽なことが多いですね。
③ 【セルフガソリンスタンド】夜間に働ける人は歓迎される
以前はガソリンスタンドのアルバイトというと、元気が良い人材が求められていました。
でも今はセルフガソリンスタンドが増えています。
セルフなので仕事量が少ないのが特徴で、基本的にはお客さんを遠くからチェックするだけ。
お客さんに呼ばれたときだけ対応するので、接客が苦手な人でも続けやすいです。
特に夜間になると、お客さんも減るので仕事が楽になりますよ。
④ 【ネットカフェ・漫画喫茶】引きこもりからでもできるバイト内容
接客が最小限なのが、ネットカフェや漫画喫茶のアルバイト。
お客さんは受付を済ませると、ネットをしたり漫画を読むだけなので接客も少ないです。
店員も手が空いていることが多くて、コスパが良いアルバイトとしても有名です。
特に夜間は寝ている人も多いので仕事が少ないです。
⑤ 【デリバリ―スタッフ】宅配中はずっと一人
一人でマイペースに働きたいなら、最近注目のデリバリ―スタッフがおすすめ。
飲食店の料理を家に届ける仕事になります。
ウーバーイーツや出前館などが有名ですよね。
バイクの免許があれば良いですが、自転車で仕事をしている人も多いのが特徴。
働きたい日に働きたい時間だけ取り組めるので、マイペースに取り組めます。
職歴なしでも応募できる点もメリットですね。
参考⋙引きこもりやニートで職歴なしはヤバい?空白期間の埋め方
引きこもり向けバイト
- スーパーの品出し
- 本屋
- セルフガソリンスタンド
- ネットカフェ・漫画喫茶
- デリバリーサービス
人見知りの引きこもりにおすすめのバイト5選【接客以外】
自分が笑顔で接客している姿なんて思い浮かばない
そんなときは接客以外のアルバイトから、候補を選んでいきましょう。
ヒトよりモノと向き合う仕事ができる、人見知り向けのバイトと言えます。
① 【飲食店のキッチンスタッフ】料理スキルが身に付く
飲食店は基本的に接客のホールスタッフと、調理のキッチンスタッフに分かれます。
注文を聞いたり、料理を運んだり、レジやクレームの対応をするのがホールスタッフ。
一方で厨房で調理補助をしたり皿洗いをするのがキッチンスタッフになります。
キッチンスタッフは接客することもないし、厨房での人間関係のみで働けます。
多くの求人があるので、『ここでなら働けそう』と思えるお店があれば検討してみましょう。
お客さんとして来店して『美味しい』と思えるお店で働くのが理想ですね。
②【清掃員バイト】夜間に働く人が多い
接客がないバイトで定番なのが、清掃員スタッフ。
朝から夕方にかけては主婦の方が、夜間は学生やフリーターの世代が多く働いています。
接客業はなく、トイレや廊下など指定された場所を掃除するのが仕事。
真面目できれい好きな人が活躍できる職場と言えます。
③【工場や倉庫の軽作業】コツコツ真面目な人向け
シフトの融通が利きやすいのが、工場での軽作業バイト。
荷物の仕分けや、商品の検品・シール貼りなど、様々な業務があります。
24時間365日稼働している場所だと、シフト申告制の求人が多いです。
自分でシフトを決められるので、最初は少しずつ働いて仕事に慣れる。
そして仕事に慣れたらシフトをガッツリ入れて稼ぐという働き方もできます。
軽作業といっても業務はいろいろあるので、得意なものや向いているものを選びましょう。
④【警備員】40代以降の中高年でも受かりやすい
職場の人間関係も少ないアルバイトが警備員スタッフ。
施設内を巡回して問題がないかをチェックする仕事になります。
特に夜間だと職場で一人のケースも多く、コミュニケーションに自信がなくても働きやすい。
夜更かしに抵抗がないなら、夜間の警備スタッフはおすすめです。
長時間の勤務になるので、バイト代も稼ぎやすいですよ。
⑤ 【新聞配達】朝早いのに強い場合は向いている
接客がないアルバイトで定番なのが新聞配達。
指定された地域に自転車やバイクで新聞を配達していく仕事になります。
朝刊と夕刊の違いはありますが、仕事内容に大きな変化はありません。
早起きが得意だったり、バイクの免許がある人におすすめ。
接客以外のバイト
- キッチンスタッフ
- 清掃員のバイト
- 工場の軽作業
- 警備員
- 新聞配達
引きこもりにおすすめの短期バイト5選【いきなりバイトが怖い人向け】
何カ月もバイトを続けられるか不安
そんな場合は短期バイトから少しずつ仕事に慣れていく方法がおすすめ。
短期バイトなら1日~数日で仕事が終わるので、心身への負担も少ないんですね。
すぐに覚えられる仕事も多いし、脱引きこもりの最初のバイトに向いています。
その中でも特に取り組みやすい、短期バイトを紹介しますね。
① 【看板持ち】看板をもって立っているだけ
言葉の通り看板を持っているバイトのこと。
都心にいくと街に看板を持って立っている人を見かけることがあります。
あれは実は短期バイトで雇った人で、看板を持って広告塔の役割を果たしているんです。
仕事内容は看板を持って街で立っているだけ。
誰にでもできる仕事なので、何かを覚える必要はありません。
人気のバイトなので、もし求人サイトで見かけたら運が良いですよ。
② 【交通量調査】人や車を数える
街中の交差点などの人通りが多い場所で、椅子に座って人の流れを観察している人がいます。
実はその人たちも短期バイトで雇われているケースが多いんですね。
交通量調査というアルバイトで、人や車の数をカウントしていく仕事になります。
仕事内容は簡単だし、コミュニケーションもないので働きやすいと言えます。
都市開発や新店舗で需要があるバイトなので、求人が出るのは不定期。
時期を狙って応募するのは難しいですが、コスパは良いですよ。
③【ポスティング】自転車でチラシを配るアルバイト
ポストにチラシを投函するアルバイトをポスティングと言います。
チラシの束をもらって、担当する地域を一人で自転車にのって配る仕事。
区間を一人で担当して働けるので、職場の交流もありません。
接客もないしマイペースに働けるのもメリット。
誰に見られていなくても真面目に仕事ができる人に、おすすめのアルバイトです。
④【治験】何もしなくても稼げる!在宅もあり
何もしたくないなら、新薬や新商品を試すだけの治験がおすすめ。
新薬や新商品を試して体の変化を記録していくだけの有償ボランティアとなります。
うつ病の人向けだったり花粉症の人向けなど、募集に条件がある場合も。
コスパ最強レベルで稼げるので、応募したからといって必ず当選するわけではありません。
まずは治験専用のサイトに登録して、自分に合った治験があるか探してみませんか?
⑤ 【ティッシュ配り】
街中の通行人に、広告付きのティッシュを配るアルバイトがあります。
チラシだとスルーされる可能性が高いですが、ティッシュだと受け取ってくれやすい。
私も経験がありますが、接客もないし一人でティッシュを配るだけなので気楽でした。
何か仕事を覚える必要もないので、すぐに取り組めます。
引きこもり向け短期バイト
- 看板持ち
- 交通量調査
- ポスティング
- 治験
- ティッシュ配り
引きこもり向けの在宅バイト3選!初めての仕事は家から始める
外で働けるか不安だ
ずっと家にいたのに急に外に出て、さらに働くというのはハードルが高いです。
そこで当時の私が実践したのが在宅ワークでした。
まずは家で少額でも稼げるようになって仕事に慣れる。
そこから在宅ワークを外出して取り組み、短期バイトや長期バイトに繋げていったんです。
なので『外で働くのが怖い』と感じる場合は、在宅ワークから始めることをおすすめします。
① スマホのお小遣い稼ぎなら家で今日からできる
今日この瞬間から取り組めるのが、スマホのお小遣い稼ぎです。
その中でもポイ活は、スキマ時間に気が向いたときに取り組めるのでおすすめ。
スマホのお小遣い稼ぎ
- アンケートモニター
- ポイントサイト
- 懸賞アプリ
例えばWebアンケートに答えてポイントをもらえる、アンケートモニターという稼ぎ方があります。
複数のアンケートサイトに登録すれば月5000円ほど稼ぐことも可能。
さらに楽天ポイントなどを貯めるポイ活なども、並行して始めてみましょう。
ポイ活に関しては、今後にバイトや就職をした後でも続けることができます。
② 自分用のPCがあるならデータ入力などタイピングで稼ぐ
もし自分用のPCがあるなら、パソコンでの在宅ワークも検討しましょう。
タイピングさえできれば、スキルや経験が不要でも応募できる案件はあります。
初心者向けの在宅ワーク
- データ入力
- 文字起こし
- Webライター
単価は安いですが、自分の体調が良い時間に取り組めるのが在宅ワークのメリット。
実績を積んで、少しずつ報酬が高い案件にチャレンジしていけば稼げるようにもなります。
仕事に慣れて自信がついてきたら、短期バイトや長期バイトも視野にいれましょう。
もちろん在宅ワークはそのまま継続するのか、辞めるのかはあなたの自由です。
③ そのままフリーランスとして働く選択肢もある
在宅ワークは働く練習にもなる
そうは言いましたが、どうしても外で働くのが怖いままの可能性もあります。
そういった場合は、そのまま在宅ワークをしてフリーランスを目指すという選択肢もあるんですね。
例えばオンラインスクールでプログラミングやWebデザインの専門スキルを学ぶ。
そうすれば単価の高い案件に応募することができ、フリーランスとして活動できるようになります。
もちろん最初から専門スキルを勉強する必要はありません。
ただどうしても外で働くのが辛いときは、自宅で稼ぐ方法も検討した方が良いです。
引きこもり向け在宅ワーク
- スマホのポイ活
- PCのタイピング案件
- スキルを学んでフリーランスになる
引きこもりにはおすすめできないバイトや特徴
最後は脱引きこもりに向かないバイトを見ていきます。
もちろん興味があったり、『どうしてもやってみたい』というなら構いません。
ただ引きこもりからの初バイトとしては、次の3つの特徴を持つ職場は注意しましょう。
① 【リゾートバイト】住み込みは引きこもりが働くにはリスクが高い
いきなりリゾートバイトのような、住み込みの仕事は避けた方が良いです。
確かに住み込みバイトは稼ぎやすいし、友達などができやすい職場。
ただ家に帰れない、隔離された場所で共同生活を送るというリスクもあります。
引きこもりの方がいきなり住み込みで働くのは、環境がガラっと変わりストレスになる危険も。
興味があるなら、まずは勤務日数が少ないリゾートバイトに応募しましょう。
数日の短期契約なら、心身の負担も少ないですよ。
② 【コンビニ】怖い客層が来店するので注意
コンビニバイトはニートやフリーターに人気のバイト。
シフトの融通も効くし、深夜なら時給が上がるので稼ぎやすいと言えます。
ただコンビニなど、色んな人がお客として来店する場所は引きこもりの人には要注意。
理不尽な要求をされたり、高圧的な態度で嫌な思いをすることもあります。
クレームを受けて精神的に辛い思いをするかもしれません。
接客業に興味があるなら客層を意識した方が良いです。
一度、お客として下見をして『ここなら大丈夫だ』と確認してから応募した方が良いですね。
③【コールセンター】コミュ障だとクレームがキツイ
コールセンターは髪型やネイルなどの条件も緩いので女性に人気のバイト。
シフト自由だし快適な室内で働けるというメリットはあります。
ただコールセンターにかかってくる電話というのはクレームが主。
コミュ力が高くなければ、辛い仕事になるので注意が必要です。
引きこもりを抜け出すための、最初のバイトとしてはリスキーですね。
もっと客層がおとなしいバイトや、接客がない仕事を選んだ方が良いでしょう。
引きこもりにおすすめできないバイト
- 住み込みで働く仕事
- 客層が悪い仕事や地域
- クレーム処理が多い仕事
引きこもりで働きたいときは勇気は不要!バイトをしながら現状を脱出しよう
いきなり心身に負担がかかるバイトに応募するのは控えましょう。
まずは脱引きこもりができるような、働きやすいアルバイトから慣れていった方が良いです。
仕事が簡単だったり、職場の人間関係が少ないなど、ストレスが少ないバイトはあります。
そういったバイトを少しずつ始めて、自信がついてきたら興味がある求人に応募する。
こういったステップアップする発想を持った方が、最初の一歩を踏み出しやすいですよ。
引きこもりだからといってアルバイトができないわけではありません。
まずは採用されやすくて働きやすいアルバイトから見つけてみませんか?
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