バイト辞める理由って、何て言えばいいか迷いますよね。
掛け持ちしている状態からバイトを1本に絞りたい。
そんなときは片方のアルバイト先に退職を報告することになります。
ただこのときは退職理由を正直に伝えると、相手を傷つける可能性があるんですね。
そこで今回は『掛け持ちバイトの片方を辞めるときの伝え方』を見ていきます。
掛け持ちバイトで仕事量が多くて、片方だけを選びたい人は要チェック。
辞める側のアルバイト先で円満退職するために、どんな退職理由を用意すればいいのでしょうか。
バイトを辞める理由で掛け持ちしているとき何て言う?避けたいこと
まずは掛け持ちバイトの片方を辞めるとき、避けたい言動を見ていきます。
退職理由について気を付けたいことと、伝えるタイミングを確認しましょう。
① 他のバイトを優先すると伝えるのは避けた方がいい
退職理由を正直に伝えるのは、少し待った方がいいですね。
もう一つのバイトに専念したいので辞めます
このように言われると、辞める側のバイト先の人たちはどう思うでしょうか。
気にしない人もいるかもしれないけど、私なら少し嫌な気分になります。
店長などその職場の責任者であれば、不快に感じるかも。
退職理由で大事なのは、一番の理由を正直に伝えることではありません。
店長に納得してもらって、円満退職できるような退職理由を選ぶ方が大事です。
建前で使われる退職理由
- 学業に専念する
- 就職活動が始まる
- 子供の習い事の送り迎えをする
② バレやすい嘘をついてバイトを辞めるのも控えよう
相手を傷つけないように退職するのがマナー。
ですがバレるような嘘をつくのも危険です。
なぜなら途中でバレたときに、バイト先で気まずい思いをするから。
バレやすい嘘
- 親が入院した
- 引っ越しをする
- 就職をする
- 留学をする
こういった理由だと店長も納得せざるを得ないでしょう。
ただバレると『嘘をついたな!』と反感を買う恐れがあります。
引っ越しや就職・親の入院などは、バイト先と自宅が近いほどバレやすい。
なので確実に退職しようとするがあまり、ついバレる嘘をつかないよう注意しましょう。
③ 忙しいからと片方のバイトを辞めるときでもタイミングは注意
退職理由だけでなく、退職時期についても注意した方がいいです。
例えば年末年始など繁盛期に辞めると、残されたスタッフの負担が重くなりますよね。
繁盛期は少ないシフトしか入れない人でも、そのまま辞めずに働いて欲しいのが本音。
なのでお世話になったバイト先を辞めるときは、稼ぎ時で辞めるのは控えましょう。
また急に辞めるのもバイト先を混乱させる原因となります。
掛け持ちで忙しいからと、できるだけ早く辞めようとする。
そうすると店長は新人を採用して育成する余裕がありません。
あなたが辞めた分だけ、誰か別のスタッフが無理をして働くことになるんですね。
一般的には退職報告は、退職希望日の1ヶ月以上前になります。
1ヶ月あれば新人を募集して採用し、引き継ぎを行うことができるから。
法律上は最短2週間での退職が可能です。
しかも従業員と雇い主のお互いの同意があれば即日退職も可能。
でも早く辞めると、残されたスタッフがしんどくなるので、1か月後の退職を目安にしましょう。
参考⋙バイトを辞めるなら2ヶ月前が理想!1カ月前だと遅いの?
掛け持ちバイトを辞めるときのNG言動
- 正直すぎる退職理由は相手を傷つけることになる
- バレる嘘をつくのもリスクが高い
- 退職希望日ギリギリで報告すると職場が混乱する
バイトの掛け持ちを辞める!片方やめるときの例文
では掛け持ちバイトの片方をやめるとき、何て言えばいいのでしょうか。
店長への声のかけ方や、退職理由の例文を見ていきましょう。
① バイトを辞める理由は本音より建前がいい
退職理由は必ずと言って良いほど聞かれます。
なので事前にしっかりと準備しておいた方が良いですね。
先ほどの話を振り返ると『正直すぎる理由』や『バレる嘘』は控えた方がいいという話でした。
逆に理想的な退職理由となると、『店長が納得してくれる』、『相手を不快にさせない』。
こういった退職理由を準備するのが理想となります。
もしあなたが学生であるなら、学業を理由にするのが無難でしょう。
『成績が落ちてきているので学業に専念したい』と言えば、店長も引き止めることはできません。
受験だったり学業との両立といった理由は、アルバイトを辞めるときの定番の1つ。
勉強や受験が大事なのは事実だし、100%嘘というわけでもないですよね。
また進路系を理由に辞めるのもおすすめ。
『インターンを始める』とか『就職活動の準備が始まる』と言えば、店長も応援してくれます。
あなたが辞めるキッカケとなった2番目、3番目の理由を書き出していきます。
その中から学業や進路など、店長が不快にならない退職理由を伝えるようにしましょう。
② 掛け持ちで片方のバイトを辞めるときの流れ【例文】
退職理由を準備したら、店長への報告となります。
退職報告は職場の責任者に最初に伝えるのがマナー。
店長やマネージャーなど呼び方は変わるかもしれませんが、一番偉い人になります。
店長が忙しい時間帯を避けて声をかけましょう。
お疲れ様です。お話ししたいことがあるのですが、今お時間よろしいでしょうか。
“今は忙しい”と言われたら、後日に都合の良い日を聞きます。
わかりました。それでしたら、あとでお時間をいただけないでしょうか?ご都合の良い時間帯はありますか?
逆に”いいよ”と言われたら、そのまま退職報告をします。
退職希望日の1カ月前に報告するとなると、以下のような伝え方となります。
突然で申し訳ないのですが、来月末でアルバイトを辞めさせていただきたいです
そうすると店長は理由を聞いてくるはず。
そこで先ほど用意した退職理由を伝えます。
例文
- 大学受験に専念するためです
- 学業との両立が難しくなりました
- インターンを始めようと思っています
- 就職活動に専念するためです
- 就職のために資格の勉強をするためです
- 子供の習い事への送り迎えをするためです
店長が同意してくれたら、退職が決定となります。
あとは残されたシフトで退職準備や仕事の引き継ぎを行うだけ。
③ バイトをスムーズに辞めるための退職準備
店長に報告したあとは、退職準備へ移ります。
まずは店長以外のスタッフへ退職報告をしましょう。
タイミングとしてはシフトが重なったときで構いません。
このときも『掛け持ちのもう片方を続ける』ということは伏せた方がいいですね。
どのスタッフから店長の耳に届くがわかりません。
あとは1ヶ月後にバタバタしなくていいように、今のうちにできることをしておきましょう。
退職準備
- ロッカーの整理
- 私物を持ち帰る
- 制服を洗濯する
もしあなたの代わりに新人さんを採用するなら、仕事の引継ぎも行います。
すぐに即戦力というわけにはいきませんが、最低限働けるように育ててあげましょう。
新人が育てば、あなたも気持ちよく退職することができますよ。
最終出勤日には、みんなへの挨拶もあるかもしれません。
みんなに挨拶するときと、個別で挨拶するとき、2つのパターンで挨拶を考えておきます。
今日が最後の仕事となります。今までお世話になりました。
◯◯さんのおかげで楽しく働くことができました。ありがとうございました。
最終出勤日にお菓子を渡したい場合は、以下の記事を参考にしてください。
好き嫌いがなく定番のお菓子を選ぶのが無難です。
掛け持ちバイトの辞め方
- 退職理由を用意する
- 店長に報告
- 残りのスタッフに報告
- 退職準備を始める
- 新人への引き継ぎをする
- 最後の挨拶をする
- 菓子折りはどちらでもいい
バイトの掛け持ちを辞めたあとの過ごし方
掛け持ちバイトを辞めて、1つのアルバイトに専念する生活が始まった。
最後はその生活での注意点について見ていきますね。
① 金欠時はまた安易にバイトの掛け持ちを始めない!
気を付けたいのは、また掛け持ち生活を始めること。
金欠で掛け持ちを始めたら、また両立が難しくなり二者択一を迫られます。
なのでまずはバイトを増やすより、シフトを増やせないか考えましょう。
シフトを増やす方法
- 店長に相談する
- 休みたいスタッフとシフトを代わってあげる
- 別の仕事を覚えて他の曜日も働けるようにする
日頃から一生懸命に働いていれば、”シフトを増やしたい”という授業員は大歓迎。
他のスタッフにとってもシフトを増やさなくて済むし、店長にとっても頼れる存在になります。
逆に遅刻や当日欠勤などをしていれば、信頼は落ちてしまいます。
その状態でシフトを増やしと言っても、周りは協力してくれないです。
② もし掛け持ちバイトをしたいなら短期契約を選ぼう
もしどうしても金欠でアルバイトを増やしたいとき。
そのときは短期契約のバイトを候補に選ぶと良いです。
長期バイトを掛け持ちすると、どんどん負担が重くなっていきますよね。
ですが短期契約のバイトなら、金欠なときや暇なときなど時期に合わせて仕事量を調節できます。
短期契約のバイト
- 単発バイト
- 短期バイト
- 在宅ワーク
長期バイトをするなら、どちらかのシフトを削ることになるかもしれません。
そうなるとシフトに入れない罪悪感を感じてしまいますよ。
③ 今後バイト選びで選択を迫られたときの判断基準
選んだアルバイトも、この先ずっと続けるかはわかりません。
もしかしたら新しいバイトを始めたくなることもあるでしょう。
そんなときは、今のアルバイトと比較して、どちらにメリットがあるか考えます。
次の項目別で比較すれば、どちらのバイトが良いか判断しやすくなりますよ。
新しいバイトを選ぶときの判断基準
- 給料…時給だけでなく交通費支給・まかないも含める
- 出勤数…長期的に考えて負担にならないか
- (物足りない場合は単発バイトや在宅ワークで補える)
- 勤務期間…学校の時間割が変わっても対応できるか。終電も
- 通勤時間…長期バイトなら短ければ短いほど良い
- スキル…何が身につくか、将来に役に立つか
- 人間関係…下見をして仲良くなれそうか確認
なんとなくその時の気分で判断すると、冷静な決断ができません。
アルバイトの条件を細かく分ければ、2つのアルバイトを比較しやすくなります。
今後の働き方
- 金欠になったらシフトを増やせないか考える
- また掛け持ちするときは短期求人を選ぶ
- 新しいバイトに興味が出たら項目別で今の職場と比較する
バイトを辞める理由は掛け持ち時であれば建前を選ぼう!
掛け持ちで片方のバイトを辞めるときは、退職理由に注意しましょう。
『もう一つのバイトを優先します』など直球すぎる退職理由は、相手を不快にさせてしまいます。
学業や進路など辞めやすくて、バレにくい理由を伝えるのが無難ですね。
また辞めるときは1カ月前を目安に伝えること。
退職準備もしっかり行えば、今のバイト先で円満に退職ができます。
もし掛け持ちバイトが大変で両立が難しいときは、お休みをもらえないかも検討しましょう。
当日欠勤などでなければ店長も応じてくれるかもしれません。