バイトをすぐ辞めるからといって、それは甘えではありません。
確かに色んなバイトをして、すぐに辞めるのが続けば認識が甘い可能性はあります。
ただ働き始めて『こんなはずじゃなかった』と、違和感を持つケースって意外と多いんですね。
今回はバイトをすぐ辞めるか迷ったときの疑問をスッキリさせていきましょう。
バイトをすぐ辞めていいケースや、バイト先に迷惑をかけない辞め方を見ていきます。
バイトをすぐ辞めるのは甘え?甘いかどうかは理由で決まる
バイトをすぐ辞めるのは甘えなのか。
それは辞めたいと感じている理由によって変わります。
あなた以外のアルバイトの平均勤務期間なども参考にしてみましょう。
① バイトをすぐ辞める割合は?意外と普通かも
他のアルバイトは、どれくらいの期間働いているのでしょうか?
下記の調査によると、長期バイトを短期間で辞めた人の割合が意外と多いことがわかりました。
引用元 https://www.baitoru.com/dipsouken/all/detail/id=261
長期バイトを1カ月未満で辞めたことがある人は全体の約7%。
3カ月以内に辞めた人と合わせると全体の15%弱となります。
このデータを見る限りでは、すぐ辞める人も一定の割合でいることがわかりますね。
これは雇う企業側も覚悟しているはずです。
② バイトをすぐ辞めると損害賠償?法律で契約違反になるのか?
すぐにバイトを辞めるのは、法律的に問題ないのでしょうか?
法律では長期バイトと有期雇用のバイトで辞めるタイミングは変わってきます。
長期バイトの場合は、民法627条で「2週間前までに退職の意思を伝えれば良い」とされています。
ただ有期雇用の場合は、法律上「やむをえない理由」がない限り辞められないんですね。
やむを得ない理由
- 労働条件が実態と違う
- 妊娠や出産
- 病気や体調不良
- 家族の介護
ただアルバイトの場合は正社員と違い、以下の2つの条件ですぐ辞めることも可能。
- 労働者が「辞める」と伝える
- 雇用主が合意する
この条件を満たせば、極論だと今日限りでバイトを辞めることもできます。
つまり短期バイトなどですぐ辞める場合は、契約違反になる可能性があるということ。
長期バイトの場合は2週間前に伝えるか、雇用主の同意が必要となります。
③ 『バイトを辞める=甘え』かどうかは理由による
バイトを辞めることが甘えかどうかは、辞める理由によります。
『やっぱり働きたくなくなった』とか、『面倒くさい』といった理由だと甘え。
働くことに対する認識の甘さがあると言えます。
ただ『やむを得ない理由』で辞めるケースは仕方がないと言えるでしょう。
やむを得ない理由
- 体調不良
- 家庭の事情
- 病気
- 求人情報と実際の仕事内容が違う
- 職場のパワハラ・セクハラ
- 身内の介護が必要になった
- 引っ越すことになった
健康面など、アルバイトを続けられない理由があれば、仕方がないですよね。
それに家庭の事情で辞める場合も、タイミングがわからないのでやむを得ません。
バイトをすぐ辞めるのってどう?
- すぐ辞める労働者も一定の割合でいる
- 雇用主の同意があれば辞められる
- 甘えかどうかは、辞めたい理由で決まる
バイトをすぐ辞めるのは迷惑?バイト先への3つの配慮
バイトをすぐ辞めること自体は甘えではありません。
ただ辞め方に気を付けないと、バイト先に迷惑をかけることになります。
迷惑や負担をできるだけ軽くするために、次の3つを意識すると良いですよ。
① バイトをすぐ辞めるとき!言いづらいけど早く伝える
すぐ辞めるときは、店長などに言いづらいですよね。
ただバイト先に迷惑をかけないという点で言えば、できるだけ早く伝えた方が良いです。
早く伝えれば、新人を募集する期間も作れるし、仕事の引継ぎだってできます。
そうすれば新人とスムーズに入れ替わるという形で、バイトを退職できるんですね。
勇気がでない場合は、事前にメールやLINEなどでアポを取ると良いです。
メールやLINEだけでバイトを辞めるのはマナー違反ですが、アポを取る目的なら構いません。
職場の負担を減らすためにも、早めに退職の意志を伝えましょう。
参考⋙バイト辞めるときLINEで伝えるもの?メールで即日退職はNG
② バイトをすぐ辞めるときは残ったシフトが気まずいけど…
すぐ辞めると伝えたら、店長や先輩たちに申し訳ない気持ちがあります。
なので退職するまでの残ったシフトに出勤するのも気まずいはず。
ただ気まずいからといって欠席すると、余計に職場に迷惑がかかります。
バイト先の負担を減らすには、気まずい分だけ一生懸命に働くこと。
『あと数日でバイトを辞めるから』と、残りのシフトを全力でこなします。
長期勤務していたら、有給などを使って休むという選択肢もあります。
ただすぐに辞める場合は、残ったシフトだけは頑張って出勤しましょう。
その頑張りが次の職場でも活きてきます。
参考⋙バイトを辞めるとき残りのシフトが気まずい!行かないのはアリ?
③ バイトをすぐ辞めるのが申し訳ないとき
申し訳ない気持ちがあるなら、勤務中に心掛けたいことがあります。
それが面倒くさい仕事を率先して行うこと。
バイト先で、誰もやりたがらない仕事ってありますよね?
そういった仕事を自らやることで、誠意が周りに伝わります。
あなた自身も罪悪感が薄れてくるので、気持ちよく退職できますよ。
面倒な仕事の例
- トイレ掃除
- 新人への引継ぎ
- チラシ配り
バイトをすぐに辞めるとなると、ある程度は迷惑がかかります。
ただ今からの働き方次第で、バイト先の負担を軽くすることは可能。
申し訳ないとう気持ちがあるなら、残り数回のシフトで働き方を工夫しませんか?
バイト先の迷惑を軽くする方法
- 退職の以降は早く伝える
- 残りのシフトは欠席しない
- 引き継ぎなど面倒な仕事をやる
バイトをすぐ辞めるときに避けたい行動!甘えや迷惑に繋がる禁止行為
最後はバイトを、すぐ辞めるときの禁止事項について。
バイト先の人から甘えだと思われたり、さらに迷惑をかける行動を見ていきます。
すぐ辞めたいときに、ついやりがちなので気を付けましょう。
① バイトを今すぐ辞めるのはハードルが高い
残りのシフトなども考えると気まずい
こうなるとバイトを今日限りで辞めたいと思うようになります。
ただバイトを即日で辞めるとなると、ハードルが高いんですね。
バイト先の人も想定していないので、シフトに穴が開いてしまいます。
あなたが出勤しない分を、他の誰かが働かないといけないので負担が増加。
雇用主の同意がないとすぐ辞められないので、交渉力も必要になってきます。
② バイトのバックレは甘え!自分勝手だし迷惑もかける行為
すぐに辞めるなんて言い出せない
このように悩む人がやりがちなのが、無断欠勤。
バイトを無断で欠勤して、そのまま自然に辞めようとするバックレになります。
確かに正社員ではないし、無断欠勤をしてそのまま辞める人もいます。
ただこれは厳密に言うと契約違反になるんですね。
実際に裁判や損害賠償などの手間を考えると、雇用主が行動に起こす確率は低いです。
でもそれだけ無断欠勤が職場に迷惑をかける行為ということに変わりはありません。
なのでバックレは厳禁。
もし自分で言い出せないなら、退職代行サービスを検討しましょう。
退職代行サービスを使えば、今日限りでバイトを辞めることができますよ。
③ バイトを辞める理由は本音である必要はない
どうせもう辞めるから
そう思ってバイトを辞める理由で、本音を伝えるのも気を付けましょう。
体調不良や引っ越し・介護などの、やむを得ない理由であれば伝えた方が相手も納得してくれます。
ただ『人間関係が合わない』とか、職場の人が嫌な気持ちになる理由は伝える必要がありません。
バイト先ではあなたが辞めた後も、仕事は続きます。
残っている人たちが気持ちよく働けるためにも、相手を傷つける理由は伏せましょう。
バイトを辞めるときの注意
- 今日限りで辞めるのは難しい
- 無断欠勤やバックレは絶対にダメ
- 相手を傷つけるような理由は伝えない
バイトをすぐに辞めることは甘えではない!ただ迷惑をかけない配慮が必要
バイトをすぐに辞めること自体が、甘えというわけではありません。
実際に長期バイトを希望していても、採用後にすぐ辞めるケースはあります。
ただすぐに辞めるときは”理由”が何かが重要になるんですね。
職場の人達が『それなら仕方ない』と思える理由なら、納得してくれます。
もしすぐに辞めることになったら、職場に迷惑をかけない辞め方を意識しましょう。
できるだけ早く伝えて、残されたシフトもきちっと出勤すること。
一生懸命に働けば、その分だけ申し訳ない気持ちや罪悪感が薄れていきます。
言い出しにくいからとバックレや無断欠勤だけはしないようにしましょう。
またバイトを辞めるときは、事前に次のバイト候補も探しておくと良いですよ。
辞めてから探し始めると、採用されるまで金欠生活になってしまいます。