もしかして今のバイトって向いていないのかも
アルバイト先で同じミスを繰り返したり、仲の良いバイト仲間を作れない。
そんな悩みが続くと『バイト先との相性』を疑ってしまいますよね。
確かに人と人に相性があるように、人とアルバイトにも相性があります。
向いていない仕事を耐えるより、もっとあなたらしく働ける職場に変えた方がいい場合もあるでしょう。
そこで今回は『バイトに向いていないと判断する期間や基準』を紹介します。
仕事や人間関係は何カ月くらいすれば慣れるのか。
もし向いていないとわかったときの働き方の改善や、職場環境の変え方もお話しします。
それでもバイトが苦痛に感じたら、そのときは別のバイトに切り替える決断も必要になりますよ。
バイトが向いていないと何か月で判断できる?
誰でも働き始めてすぐに戦力になるわけではありません。
バイト先の人とすぐ仲良くなれる人も珍しいでしょう。
ただ時間が経てば、少しずつ仕事にも人間関係にも慣れてくるもの。
その期間の目安ってどれくらいなのか知っていますか?
① バイト先の仕事が向いていない?1カ月単位の成長を見る
仕事をすぐに覚えることができる人は稀です。
ただ週3ペースでシフトに入っていると、少しずつ自然と体が仕事を覚えていきます。
働き始めてから1ヶ月くらい経てば、自分だけで取り組める仕事も増えてきます。
何となくの働き方だったり、具体的な業務も先輩のフォローなくできる時間が多くなる。
それでもわからないことがあれば、そのたびに先輩や社員さんに聞きに行く。
そんな一人前になる途中というレベルが、働き始めてから1か月後に多いですね。
つまり1ヶ月経っても、全く成長していないというなら危険。
仕事が向いていないのか、シフトが少なすぎて仕事を覚えることができないのかもしれません。
成長していない【例】
- 同じミスを何度も繰り返す
- 先輩に同じことを何度も聞く
- 次の仕事を教えてもらえない
1ヶ月ごとに自分の働きっぷりを思い出してみましょう。
少しずつ成長しているなら問題ありません。
ただ1カ月前の自分と比べて、何の進歩も感じないのであれば相性が悪いサインと言えます。
② バイト先の人間関係が向いていないのは2カ月ほどで判断
人間関係に関しては、お互いが手探りの状態から始まります。
あなたも不安だし、バイト先のスタッフも新人さんと上手くやっていけるか不安。
そんな状態からスタートするので、馴染めると感じるのは遅いかもしれません。
シフトでいつも同じ先輩と一緒の場合は、その人とは打ち解ける期間は短いはず。
でもたまにしか会わない人とは、何カ月経ってもぎこちない関係性なのは仕方ありません。
目安としては2カ月ほどして、居心地の悪さがないかを考えてみましょう。
バイト先のスタッフ全員と仲良くする必要はありません。
1人お世話になっている先輩がいたり、同期で仲の良い人が1人いれば十分。
そこから顔を合わせる頻度が多い人から、少しずつ仲間意識が生まれてきます。
人間関係については相性というより、相手に問題行動がないかもチェックしましょう。
問題行動
- 皆の前で怒鳴られる
- ハラスメントがある
- 陰口や悪口を言われる
- 仲間外れにされる
学校や部活ではないので、バイト先の人と仲良くなる必要はありません。
でも相手が攻撃的な態度を取る場合は、相性に関係なく退職も検討しましょう。
バイト先を変えた方が解決しやすい悩みというものも存在するんですね。
③ バイトに向いていないのを調べる方法!バイト日記を書く
向き不向きを判断しづらい
そんなときは客観的に状況が改善しているかを確かめるのがおすすめ。
悩みながらでも少しずつ状況が改善しているなら、今のバイトを続ける価値はあります。
一方で同じ悩みをずっと持っていたら、相性が悪いと判断できますよね。
客観的に確かめる方法で、すごい簡単なのが『バイト日記』になります。
日記と言っても本格的につける必要はありません。
私はスマホのメモ帳を使って、その日のバイト中に感じたことを書いていました。
バイト日記の例
1月10日
- レジのキャッシュレス決済でわからないことがあった
- 始めて会う先輩と一緒で気まずかった
- 以前ミスした接客用語はできるようになった
1月15日
- 清掃の仕方を褒められた
- レジのキャッシュレス決済に慣れてきた
- 休憩時の雑談がまだ少し気まずい
こんな風にその日に感じたことを正直に書いていきます。
そして1週間、1ヶ月など以前の日記を読み返してみるんですね。
そうすると『以前はこんなことで悩んでいたのか』と発見があります。
これはあなたが少しずつ仕事を覚え成長している証拠。
なので今後もバイトを続ければ、少しずつ一人前に近づける可能性が高いです。
一方で全く同じミスをしたり、悩み自体が変わらないときは危険サイン。
そのときは向いていない可能性が高く、バイトを辞めることも検討した方がいいタイミングとなります。
バイトに向いていない目安
- 仕事…1ヶ月経っても成長がない場合
- 人間関係…2カ月経っても居心地が悪いまま
- 性格に確かめる方法…バイト日記を書いて振り返る
- ※職場に問題行動がある場合は退職も検討
バイトが向いていないかもしれない?向き不向きを別の判断材料
先ほどは成長や改善しているかで、向き不向きを判断しました。
もう1つ向き不向きを判断する基準があります。
それが『時間が解決してくれるかどうか』という判断基準。
紙やスマホのメモ帳アプリを使って、今すぐ確かめることができますよ。
① バイト先の悩みを書き出す!時間が解決してくれるなら問題なし
まずは紙やメモ帳にバイト先の悩みを書いていきます。
働き始めてすぐ感じたことや、今の悩みなど何でも構いません。
頭に浮かんだバイト先での不満や嫌なこと、苦手なことを書き出していきます。
次はそれを『時間が解決できるか』で仕分けしていくんですね。
○と×で仕訳けていくと、バイトを続けるべきかの判断ができます。
バイト先の悩み
- 接客が慣れない→○(最初よりマシ)
- 苦手な先輩がいる→×(シフトをズラす)
- レジ打ちが苦手→○(少しずつスピードが上がってる)
- トイレ掃除が苦手→×(何度しても慣れない)
- 勉強との両立ができない→×(シフトも減らせそうにない)
- 希望していた仕事ではない→×(今後もその状態が続く)
こんな感じで悩みを書き出し、時間が解決しそうかを判断します。
悩みが時間が解決したり改善できそうなら、その理由で辞めるのはもったいない。
逆に時間が解決しそうにない悩みであれば、辞めた方がいいという判断ができます。
② このまま続けても解決できない問題へのアプローチ
ただ時間が解決できない悩みであっても、工夫次第で軽減できる可能性はあります。
例えば店長や先輩などで苦手な人がいる場合。
このときは相手がいない時間帯にシフトを組めば、悩みの度合いは減りますよね?
学校生活との両立という点でも、バイトに慣れれば体力がついてペース配分ができるかもしれない。
それまでの間は忙しい曜日を避けたり、シフトの時間帯をずらすという方法もあります。
職場環境に問題がある場合は、退職しないとどうしようもないこともあります。
職場環境の問題とは?
- 残業代が出ない
- 急なシフト変更が多い
- 面接時と言っている仕事が違う
- ハラスメントがある
- 職場のいじめなどがある
こういった工夫でどうにもならないことは退職を考えた方が良いです。
それ以外は時間が解決するか、あなたの働き方で悩みを軽減できないかを考えて行きましょう。
③ 時間が解決する悩みの場合!バイトに早く慣れるコツ
時間が解決する悩みであっても、できるだけ早く悩みから解放されないのが本音ですよね。
そこで次はバイトに早く慣れるコツを見ていきましょう。
新人時代であればだれでも緊張したり、仕事を覚えられない時期はあります。
でも仕事をするにつれ、少しずつ慣れていくというのが自然の流れ。
ではどうすれば早く慣れるかというと、働く練習を行うのが一番です。
バイトだけだと慣れるまでに時間がかかる。
でもプライベートの時間を使って仕事を覚え直したり、家で練習すればそれが経験となります。
そのために必要なのが紙タイプのメモ帳ですね。
バイト中にわからなかったこと、ミスをしたことを箇条書きで記録しておきます。
そして次に同じ状況になった場合の正解も書いていきましょう。
わからないことがあれば社員さんや先輩に聞きに行きます。
そうすればメモ帳が、自分だけの特別マニュアルになるんですね。
そのメモ帳を見返して家で練習したり、覚え直せば効率的に学べます。
次に人間関係に早く慣れるためには、挨拶と傾聴を意識しましょう。
まず挨拶については後輩のあなたが積極的に行います。
挨拶をされて嫌な人はいません。
でもすれ違ったときに挨拶できない人のことは悪い印象を持ちます。
挨拶が良いというより、挨拶しないとネガティブな印象を持たれてしまうんですね。
そして休憩時間などは聞き役に回り、相手に気持ちよく話す時間を作ります。
そうすれば相手からの印象が良くなり、バイト中もフォローしてくれるかも。
恋愛のように良い印象を与えるというより、悪い印象を与えない接し方をするのが大事。
あとは真面目に働いていれば、その姿勢が評価されて受け入れられる土台ができますよ。
働き始めはバイトが楽しくないと感じやすいです。
早く慣れて一人前になれば、働くことで達成感を得られるようになりますよ。
参考⋙バイトが楽しくないのは当たり前?我慢より楽しくなる方法を学ぶ
向き不向きの判断
- メモ帳にバイト先の悩みを書く
- それが時間で改善できるか○×で仕訳ける
- シフトや働き方で悩みを軽減できるかも考える
- 職場環境に原因があるケースは問題解決は難しい
- 仕事に慣れるためにメモを取る
- 人間関係に慣れるため挨拶や傾聴を心掛ける
バイトに向いていないと判断したらどうする?
バイトに向いていないとわかったらどうすればいいのか。
このまま続けてもシンドイと感じる場面が多いかもしれません。
そんなときは次の3つの選択肢があります。
① バイトに向いていないけど続けたい場合
今のバイトを続けたいときは、働くペースを調整すると良いです。
向いていないと分かっても、何度も同じ仕事をすれば慣れてくるもの。
一歩ずつ仕事を覚えていけば、いつか一人前に働けるようになります。
憧れて今のバイトを選んだのであれば、そのまま続けるのも良いでしょう。
やりきった結果や、その過程で得た努力は、今後の宝となります。
就職活動でも話せるような経験になりますよね。
そのために今からできることが働くペースの調整です。
例えば混雑する忙しい時間帯や曜日は避けること。
マイペースに働ける曜日を選ぶことで、ゆっくりと落ち着いて仕事に取り組めます。
先ほどお話ししたメモ帳を作成するなどして、プライベートの時間も練習に使いましょう。
体で覚えれば、どんな仕事も一定以上はできるようになりますよ。
参考⋙バイトを始めたてで憂鬱!始めたばかりで辛い時期の乗り越え方
② 同じバイトで働き方を変えることができるかも。
特定の業務が苦手だったり、嫌な人がいる場合はバイトを辞めなくていいかもしれません。
例えば接客業が苦手なら、調理や補助など裏方に回れないか店長に相談しましょう。
そちらでも人手不足であれば、店長が仕事を変えてくれるかもしれません。
またシフトや時間帯を変えることで、一緒に働く人もガラっとかわります。
苦手な人を避ける曜日や時間帯を見つけて、バイト先でのストレスを減らしていきましょう。
このような努力をしても改善できない場合は、3つ目の選択肢となる退職を考えるタイミングとなります。
③ 向いていないバイトを無理に続ける必要はない!辞め方について
バイトに向いていないしモチベーションもない
そんなときは無理にアルバイトを続ける必要はありません。
もっとあなたが自分らしく強みを発揮できる仕事を変えましょう。
まずは退職準備について知る必要があります。
退職するタイミングとしては1ヶ月~2カ月後を目安とします。
これは店長が新しいアルバイトを募集して育成するために必要な期間。
円満退職したいなら1ヶ月~2カ月後の退職を目安に伝えると良いですよ。
そしてその1ヶ月~2カ月の間にやるのが、新しいアルバイトを探すこと。
今のバイト先で向いていないことがわかりました。
その仕事や働き方を避けられるバイトを探していきます。
企業側は辞められることを前提としてアルバイトを雇っています。
なので退職を報告すること自体は、あまり抵抗を持たなくていいですよ。
伝え方や伝えるタイミングを気を付ければ問題ありません。
参考⋙バイトを辞めるなら2ヶ月前が理想!1カ月以内だと遅い?
今後の選択肢
- 続けたい場合…働くペースを落として慣れる
- 変えたい場合…仕事内容や働く時間を変えられないか相談する
- 辞めたい場合…1か月後の退職を目安に報告して新しいバイトを探す
バイトに向いていないとわかっても大丈夫!今後の経験に活かせる
バイトに向いていないと悩むことは誰にだって経験があります。
そんなときは過去を振り返って、あなたが成長しているかを思い出してみましょう。
もし成長している途中であれば、将来的に一人前に働けるようになる可能性が高いです。
今はつらいかもしれませんが、少しずつ不満も減っていくので安心してください。
もし向いていないと思う原因が時間で解決しそうにない場合。
このときは退職を視野にいれて、今後の働き方を変えていきましょう。
退職の伝え方については、以下の記事も参考にしてください。