バイトを辞めると決めたら、店長に報告しますよね。
でもバイト先に店長がいないとき、誰に言うのが正解なのでしょうか?
シフトが合わなければ、副店長や社員さんに代わりに報告してもいいのか。
今回はそんな『バイト先での退職報告の伝え方』について見ていきます。
バイト先にそもそも店長がいない場合と、シフトの関係で会えない場合で対応は変わります。
バイト先で失礼がないように、誰に言うかを事前に把握しておきませんか?
バイトを辞めるけど店長がいない?状況別で対応が変わる
バイトを辞めるけど店長がいない。
その状況を分けると、次の2つのパターンになります。
状況別で対応も変わってきます。
① そもそもバイト先に店長という役職がいない
バイト先に店長という役職がいない場合。
このときは店長の代わりとなる人物を探しましょう。
退職の報告は基本的に、職場の責任者に最初に伝えるのがマナー。
もしくはシフトを管理していたり、バイトの採用担当者などですね。
こういった人事の決定権がある人を探しましょう。
個人経営店であれば、明確な役割なく働いているケースも多いです。
そんなときは『1番偉い人』に報告すると良いですよ。
② バイト先のシフトの関係で店長に会わない
バイト先に店長はいるけど、シフトの都合で会えないという場合もあります。
シフトの関係で曜日や時間帯が合わず、退職報告したくでもできない。
こうなると退職の報告が遅れて、なかなか辞められないことになります。
店長と会えないときは、LINEやメールでアポをとる方法がおすすめ。
アポを取った後は、シフト以外の曜日での出勤も覚悟して店長に報告しに行きましょう。
退職の報告はできるだけ早い方がいいです。
希望退職日まで期間がある方が、新人を募集して育成する余裕ができるので。
店長がいない状況とは?
- 店長として働く人がいない⇒責任者を探す
- 店長と会えない⇒アポやシフト以外の日に出勤
バイトを辞めるとき店長以外の社員なら誰に言う?
まずはバイト先に店長という役職の人がいないとき。
このときは代わりとなるバイト先の責任者を探します。
① バイト先の責任者を探そう!オーナーなど役職が違う社員に言う
店長がいなくても、似たような役割をこなす人はいるはずです。
なので店長と役割が同じ人を探しましょう。
バイト先にこんな人はいない?
- チーフ
- 副店長
- オーナー
- マネージャー
- バイトリーダー
- スーパーバイザー
その人の仕事にシフト作成やバイト採用が含まれているかを確認。
あなたが採用されたときに面接をしてくれた人はいませんか?
退職を報告するときは、『現場で一番偉い人』に最初に伝えるのがマナーです。
たまにしか顔を出さない人が、そのエリアの責任者かもしれません。
② バイト先の偉い人がわからないときはスタッフに聞こう
バイト歴が浅い場合は、誰が偉いかわかりづらいこともあるでしょう。
そんなときはアルバイトの先輩や、社員さんに聞くのがおすすめ。
『あの方はオーナーさんですか?』など役職を確認するのも良いです。
1つ注意したいのは、責任者よりも先に先輩や社員に『退職希望』を伝えないこと。
マナーとしては、職場の偉い人に最初に報告することになっています。
なので退職希望は隠して、バイト先の責任者について聞いてみましょう。
③ バイト先の責任者に退職を報告するときの伝え方
誰に伝えるかわかった後は、実際に報告へ行きます。
まずタイミングとしては、相手が暇な時間帯を選ぶのが良いですね。
例えば接客業や飲食業であれば、お客さんが多い時間帯はNG。
開店前や閉店後など忙しくない時間帯を狙って報告へいきます。
お疲れ様です。いまお時間大丈夫でしょうか?
手が空いているかを聞いて、OKが出たらそのまま退職の報告をします。
もし断られたら、『いつ頃でしたらよろしいですか?』と時間帯を訪ねてみましょう。
そして相手の時間に余裕があるときに退職の報告となります。
突然で申し訳ないのですが、(退職理由)のためアルバイトを来月末で辞めさせていただけないでしょうか?
店長がいないときは、まずバイト先の責任者を探すこと。
そして責任者が見つかったら、相手が忙しくない時間帯に報告へ行きます。
早く報告しないと来月分のシフト作成に時期になり、退職しづらくなるかもしれません。
参考⋙バイトのシフトを出さないで辞めることは可能?シフト提出前が良い
店長自体がいないとき
- 職場の責任者を探す
(シフト作成やバイト採用をしている人) - オーナーやマネージャーなどはいるか?
- 責任者を見つけたら忙しい時間帯を避けて報告をする
- 来月のシフト作成前に報告するのが理想
バイトを辞めるけど店長が忙しくて会えないときはどうする?
店長がいたとしても、シフトの都合で全然会えないことがあります。
店長が日勤で、アルバイトが夕方から夜勤のシフトだと、ほぼ会わないですよね。
このように会えない店長には、どのように退職を伝えればいいのでしょうか?
① バイト先の店長のデスクに手紙(メモ)を書いておく
店長のデスクがあれば、置き手紙をすることができます。
メールや電話など連絡先を知らないときの選択肢ですね。
次の出勤日に会えないとしても取り組める連絡手段となります。
メモの内容
(あなたの名前)です。アルバイトのことで相談したいことがあるのですが、よろしければお電話いただけないでしょうか。
相手はあなたの履歴書などに書かれた電話番号を把握しているはず。
なので後日に連絡がくるでしょう。
ただ手紙の場合は、誰かに間違って捨てられる可能性もあります。
または紛失したり、忘れて連絡がこないこともあるでしょう。
なので店長の連絡先がわからないときの最終手段として考えましょう。
② 店長がいないならLINEや電話でアポを取る
退職などの重要な報告は対面で行うのがマナーです。
でもシフトで会えないとなると、対面で伝えるタイミングってありませんよね。
そこで検討したいのが、電話やLINEでアポを取るという方法。
アポを取りながら退職についても事前に報告できます。
店長が忙しいときもメールなら報告しやすいですよね。
特にLINEであれば既読未読を確認できます。
例文
お疲れ様です。アルバイトの(あなたの名前)です。突然で申し訳ありませんがアルバイトを退職したいと考えています。そこで直接会ってお話ししたいのですが、ご都合の良い曜日や時間帯はありますでしょうか?
メールやLINEだけで退職を伝えるのはマナー違反です。
ただ対面で伝えるためのアポを取る連絡手段としては使いやすいですね。
特に店長とシフトが全然合わないときは、メールやLINEがおすすめ。
③ 忙しい店長の都合に合わせてバイトがない日の出勤も検討
相手の希望する日時がわかれば、それに合わせて出勤をします。
あなたのシフトがある日に少し早く出勤したり、居残りをして店長を待つこともあるでしょう。
もしシフトが全然違うなら、シフトがない曜日にバイト先へ行くこともあるかもしれません。
例えばエリア担当であなたのお店には水曜日しか来ないなど。
こうなると水曜日にあなたがバイト先へ行かないと、店長に会うことはできませんよね。
少しでも早く報告したいなら、あなたのシフトがない日でもバイト先へ行った方が確実です。
店長に会えないときは?
- 連絡先を知らないなら置き手紙
- 連絡先を知っているならメールやLINEでアポを取る
- 相手の勤務時間を優先して職場へ行き報告をする
バイトを辞めるとき誰に言うか以外で大切なこと
最後はバイトを辞めるとき、誰に言うかと同じくらい大切なことを確認していきます。
バイト先の誰に報告するか。
それ以外で大切なのはタイミング・退職理由・退職準備となります。
① バイトを辞めると誰に言うかわかったら、いつ言うかを決めよう
誰に言うかわかったら、次は伝えるタイミングを決めます。
目安は希望退職日の1ヶ月以上前に伝えること。
1ヶ月以上先の退職報告であれば、シフト調整や新人の募集など余裕ができるからですね。
民法627条第1項では、2週間後の退職ができると書かれています。
期間の定めのない雇用の場合(民法第627条第1項)
引用元 民法
労働者には「退職の自由」がある。そのため、退職を希望する労働者は自由に退職することができ、退職の意思表示から2週間が経過すると雇用関係が終了(=退職)する。
ですが実際はシフトがすでに決まっています。
なので多くのアルバイトは辞めるときに1ヶ月後を目安にするんですね。
店長の同意があれば、即日退職も可能です。
ただ急に辞めるのはバイト先に混乱を招くし、空気も悪くなる。
円満退職したいなら、できるだけ早いタイミングで報告しましょう。
② 本音より建て前?店長への退職理由を考えよう
バイトを辞めるいうと、理由を聞かれることがあります。
卒業や就職のタイミングでなければ聞かれるはず。
なので事前に退職理由も考えておくと、当日に焦らずに報告ができます。
退職理由で大切なのは本音より建て前。
本音すぎると相手を不快にさせる可能性があるからですね。
本音の退職理由
- 人間関係が嫌
- 仕事が飽きた
- 時給が安い
相手が不快にならない理由を用意した方がいいです。
100%嘘ではない範囲内で退職理由は作ることができますよ。
建前の退職理由
- 成績が下がったので学業に専念したい
- 就職活動前に資格を取りたい
- 腰を痛めて今後も無理ができない
なんとなく辞めるときなども、正直に言うと引き留められる可能性もあります。
実際の退職理由は何でもいいですが、相手に伝える場合は不快にさせず納得してもらえるものが理想です。
参考⋙バイトを辞める理由で精神的っていいの?精神的に辛いとき
③ バイトを辞めると店長に伝えたあと、誰にどこまで報告する?
退職は報告すれば、それで終わりということではありません。
次は店長以外に退職が決まったことを報告します。
シフトで一緒になったタイミングで、偉い人から順番に報告していきましょう。
社員さんやアルバイトの先輩から優先して伝えていきます。
その後は退職準備もありますね。
ロッカーの整理や、後輩への仕事の引き継ぎもあるでしょう。
制服なども着ないものから洗濯して、いつでも返却できるようにしておくと良いですよ。
最終出勤日はみんなへの挨拶もあるかもしれません。
簡単な挨拶を覚えておけば、過剰に緊張しなくて済みます。
本日でアルバイトを退職することになります。今まで本当にお世話になりました。ありがとうございました。
もしお世話になった気持ちを形にしたいならお菓子を職場へ持っていくのもおすすめ。
好き嫌いが無く常温で長期保存できるお菓子なら喜ばれます。
バイトを辞めるとき
- できるだけ早く報告する
- 店長に伝えたあとも偉い順で退職報告する
- 私物の持ち帰りや仕事の引き継ぎを行う
バイトを辞めるとき店長がいないなら代理を探すかアポを取る
バイトを辞めたいけど店長がいないとき、対処法は2つあります。
まず店長という役職の人がいない場合。
このときは職場の責任者となる別の人に報告しましょう。
また店長と会えずに報告できない場合。
このときはLINEやメールでアポを取る方法が良いです。
対面で伝えるためにメールや電話を活用します。
アルバイトを辞めるときは、早めの報告を心がけましょう。
ギリギリの報告になるとシフト調整など難しくなり、他のスタッフにも迷惑がかかります。